日記、あるいは、ある断章の提示

2004 11/30〜2005 2/8



実家の雪下ろしに行ってダウン。体力の衰えをなんとかせねば。実家は灯油による温熱融雪と地下水くみ上げでの消雪の2つの方法で冬のメンテナンスをしていたのだか、皆地下水をじゃんじゃんくみ上げるので、浅いうちの井戸は空になった。そのため屋根から落とした雪を消すための地下水がなく、たまる一方。今年の大雪では人力以外に手がない。たぶん春には来年の対策を迫られることになる。
明日はサッカーの北朝鮮戦なので、その話題でもちきり。ジーコはスタメンを国内組だけで構成するとニュースが伝えている。小笠原の出来はいいとは思うが、たまにポカで中盤のパスをカットされる危険な場面を何度かみていて、そんなケースだけがちょっと心配。北朝鮮はよく走るだろうし、守ってパスカットを狙って来るだろうから。でも0-0で引き分けでも問題なし。かえって危機感がでていいと思う。
今朝は大きなニュースがないので些細なトピックスが伝えられるが、私はちょっと注目。今までまったく捕獲されたことのない深海サメの生きたままの捕獲を伝えていた。茨城沖での捕獲のようだ。地震の空白域から予測をした人が中越地震を当てていて、千葉沖震源の地震も予測している。深海サメの捕獲はちょっと心配。(8/Feb/2005 T.S.)

「オヤジギャル」の提案者、漫画家の中尊寺女史が他界。同年代で私の知人女性も昨年暮れ亡くなっていて、彼女は一流企業勤務のまさにオヤジギャルでばりばり仕事に遊びに精力的だった。どうも「オヤジ」の生活は健康には良くないということか。
日経調査でやっと小泉支持が40%を割った。私に言わせれば何もいまさらという感であるが、はやくセンスの悪いオヤジには去って欲しいですね。ただ、不支持の理由に「人柄」をあげる割合が多かったのが日本人の弱点をさらけ出していて、ちゃんと「無能だから」と言わなければならない。同じ調査で「郵政」の優先性はわずか2.3%。(31/Jan/2005 T.S.)

朝のフジTVに安部氏がでて、NHKへの政治介入報道を「これは北朝鮮の陰謀だ」とほえていたが、眼が泳ぎっぱなしで笑える。小泉の答弁から、その「脳停止」状況が加速しているのが明白。拉致問題は手詰まり、当然郵政には無策だから進まない。数年前の小泉就任後、仕事の出来ない野郎とたぶんこの日記にも書いていたはず。
アラーキーと森山大道で「新宿展」とかやっていると日曜日美術館が伝えていたが、なにを今更って思ったひとは多いはず。誰の企画か分からないけれどお二方とも「大家」になってしまったのですね。漫画ではないが「お前はもう死んでいる」とか言われませんか。(30/Jan/2005 T.S.)

海老沢が辞任の翌日に顧問に就任。この「厚顔」さにはあきれますね。連日、朝日新聞を挑発している現場トップの諸星氏はおなじ政治部出身で、この人脈が繋がると政治癒着は隠れて進むでしょう。同日、桶川ストーカー事件や東京都外国人管理職問題などで各裁判所での国民をしらけさせる判決の背景には、どこか下々は文句を言うな、おれがお上だ意識を感じさせる。優秀でバランス感覚のあるお上ならいいけど違うみたい。個人の裁量に寄りすぎずにシステムで解決するやり方が日本人はいちばん不得意だ。十数年前からシステムの問題は感じていて、それにはテロしかないだろうとも思っていた。実際に原爆が落ちてからでないと気が付かない想像力不足や情けないメンタリティーは戦前と変わっていないということ。武器によるものだけがテロではないですけど。・・・遠い秘境から眺めて文句言っているのも申し訳ないとは思うけど、いつかテロの指示は出来るかもしれませんね。(27/Jan/2005 T.S.)

海老沢が辞任。思った通り子分を会長にした。今朝「赤城の山も今宵限り・・」と話したそうだが、いつまでも親分でいたいようだし、なにが悪いのだと思っている。日本人はすぐに忘れるだろうとたかをくくっている。小泉も同じ。国民はアホだから簡単にだませると思ってしまっている。でも残念ながらバカでアホなのが日本人であるし、実は民主主義という衣を着た封建主義が続いているのが日本で、日本人のほとんどが長いものに巻かれて当然と考えている所以である。(25/Jan/2005 T.S.)

NHK海老沢会長が明日にも辞意表明のようす。なぜ3月末を早めたか。もちろん朝日新聞とのバトルやそのおお元である慰安婦番組検閲問題があるが、予定通り3月退陣では、その前に慰安婦番組検閲問題の解明進んでしまって、今の海老沢の息のかかった幹部に引き継げなくなるから。問題が大きくなり明らかになる前に身内にバトンタッチしてしまいたいからかも知れない。
どこのアンケートか確認してないがTVでは政治がやるべき優先課題を調べた。もちろん1位は年金問題なのだが、なんと郵政民営化はたったの5%。この結果に対して小泉はなにも発言していない。(24/Jan/2005 T.S.)

少し前にまた大型書店にたちより散財したときに購入した本を推薦図書とします。『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ著、イースト・プレス。幕張在住の講師のようでイタリア人なのかどうかは不明。楽しく読めますよ。「・・目的は二つです。第一に社会学という学問が暴走している現状を批判すること。第二に、不当な常識・一方的な道徳・不条理な世間体から人間の尊厳を守ること。・・・本書を読んで笑う人は、正常な頭脳と自由な精神の持ち主です、反対に、怒り出す人は、学力低下および判断力停止の末期症状であるおそれがあります。」(20/Jan/2005 T.S.)

慰安婦問題、安部氏は火消しにやっきになっているようだ。朝日新聞などに抗議文をだしているが、それにたいして今朝の朝日で1頁をさいた詳しい記事が載った。中川氏がNHK関根氏とした間抜けなアリバイ工作はやはり裏目。これで中川は動けなくなった。小泉は目をそらしたアホ面で、国会では取り上げないだろうとコメント。海老沢は3月退陣の予定だったとしても、これで本気の退陣は絶対にない。もし次期会長が自民党との癒着をばらしたた大変だから、少なくともウソを突き通す人間(つまり共犯者)を会長にすえる筈である。さらにNHK不信は増大し、職員の大ストライキなど何か騒動がありそう。
そんな今日、自民に誘われてのこのこ出かけ、三木谷が安部とTVの同じフレームに収まって自民への支援を誘う話題。タイミング悪いんじゃないですか三木谷さん。(18/Jan/2005 T.S.)

NHKの慰安婦番組への政治介入問題がニュース。チンピラ中川とアンポンタン安部の出番。安部氏、昨夜のTV出演では瞬きが多く目が泳いでしまっていた。NHK内部抗争の臭いはあるものの、普通のセンスをもった人間なら真実は明らかなのだろう。しかし朝のTV・ワイドショーも局によって温度差が大きい。フジTVは本田美奈子の白血病のほうが重要らしい。夜に場末の飲み屋にあった読売新聞朝刊を見たらどこにもこの記事がない。よ〜くさがしたら14面に申し訳程度に出ていた。表現の自由について言えば、読売は権力を持つ者が検閲をするのは当たり前と考えているのでしょう。NHKが朝日新聞を非難する声明をくりかえしNEWSで流しているが、これは墓穴を掘るかもしれませんね。チンピラ中川とのアリバイ工作も同じです。でもこんな中川や安部が好きだという日本人が多いらしいから、日本の未来は真っ暗なのでしょう。(14/Jan/2005 T.S.)

年末に知人が亡くなりました。女性でまだ39才で脳腫瘍、大手企業でヒット商品を担当していて働き過ぎもあったでしょう。よく頑張る人でした。リハビリ中と聞いていたので残念に思い、ヒュッテでのんびりした生活をさせてあげたかった。
そしてS・ソンタグも12/29に他界しました。学生時代に写真を撮っていて最初に読んだのが彼女の『写真論』でした。最近では911のあと、最初に米政府を批判していました。ついつい、くだらない人間だけが長生きするといらだってしまいますね。
奈良女児誘拐殺人事件では、なんと警察はもう携帯が使われていないと思ってしばらく携帯の観察をしていなかった事が明らかになった。なんという無能。残念ながら日本の公務員は小泉にならってほぼ無能なのだろうし。(6/Jan/2005 T.S.)

インド洋の津波被害はまだまだ大きくなっているようである。各国の援助も始まっている。そして様々な人が募金に協力しているNewsがあったのだが、F1のM・シューマッハが10億円を募金したあとにビル・ゲイツが3億円という組み合わせで伝えられていたのが面白い。いかにもゲイツがせこい金持ちだという事を見せつけるようなセッティングでしたね。各局がほぼ同じセットで伝えていました。(5/Jan/2005 T.S.)

明日は自宅で宴会。ほぼレイアウト変更もすみました。山で残ったワインは今新宿にうなっている。さて料理を考えねば。
ニュースによると「楽天」の応援歌をモー娘にとのこと。先日はたしか元Xジャパンのヨシキを呼ぶとかという話しだったし、三木谷氏のご趣味は小泉氏並の幼稚さであるか、あえて時代遅れのミーハー受けを狙っているのかだが、まあ前者であろう。トーク番組にも出ているようだが話術もルックスもTV向きではないようだ。(17/Dec/2004 T.S.)

昨日、iPod photoを買った。初期型のバッテリーがいかれていて、しばらく使ってなかった。最近購入したCDもつぎつぎ入れてまた音楽いっぱいの生活をしている。コーヒー豆の仕入れも兼ねて知人のカフェギャラリーの行き帰り、青山通りをスクーターで走ったのだが、冬の晴天の午後、日差しも少し斜めで柔らかなコントラストの街がなかなかきれい。iPodから聞こえる土岐麻子のCDは爽やかな声で午後の都会の風景にあっている。
でも上京して電車などに乗ると、やはり東京の住人の顔は病んでいるように見える。青山通りをあるく人達も小綺麗な身なりで隠してはいるが、皆狂気を内包しているように感じる。(2/Dec/2004 T.S.)

下界に降りて少し落ち着いてきた。昨日くらいからスクーターにあたる風の冷たさで、ようやく冬本番を感じている。たぶんヒュッテは雪の中であろう。さて、しばらくぶりで本屋とレコード屋へ。他の本を探していたのに、偶然、シオランの絶版だった筈の「時間への失墜」を発見。なんと再販されていたのだ。もちろん購入し、これで邦訳のシオランがすべて揃ったことになる。私の青年期には欠くべからざるシオランであるから感慨ひとしお。雑誌のバックナンバーも含め7冊購入。いつものレコード屋(今はCD屋と言うのか?)へ移動し、ここでも5枚を仕入れる。なんという散財の一日。(30/Nov/2004 T.S.)


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