日記、あるいは、ある断章の提示

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日記は主にmixiへ移動。ときどきこちらにもアップします。

4/11〜



『34枚組CD着きました』■■■■■■■■■■
今程、宅配で着きました。Scarlattiのソナタ全集、555曲という圧巻です。演奏はScott Ross(チェンバロ)、残念ながらすでに他界されています。
このCDの抜粋はもちろん持っていて、いつかは全集を手に入れようとは思っていました。たまたまヒュッテ常連のオッシーさんから古書店HPにありましたよとお知らせをいただき、決断しました(手に入れたのは新品)。
この夏の山小屋で、私はこのCDを延々かけて悦に入っていると思います。
555曲、iTunesに入れるだけでどんだけ時間かかるのだろう。今晩中に終わるだろうか。それとも入れずにちびちび聴いて行くか。 (19/Mar/2007 T.S.)


『911事前認識していた情報また』■■■■■■■■■■
未だに911を米政府の言う通りと思っている方々もまだいるのでしょうが、今度はフランス経由の情報。
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2007/04/post_f8d0.html フランス対外治安総局から米CIAに「こんなんありまっせ」と少なくとも8ヶ月前には伝えていたということ。どうも英、ロシアも同様に情報をつかんでいたと見られるが、 当然米国はその情報を受け取りながら知らんぷり。というか「やらせ」なのだから対応のしようがない。
ちなみに、こちら分かり易いです。画像軽い。
<http://shiratorijun.blog4.fc2.com/blog-entry-35.html >
14.4Mbのビデオ付きなので少し重い。
<http://www.wa3w.com/911/>
(18/Mar/2007 T.S.)


『悲惨な時代を生きている』■■■■■■■■■■
つねに「非核三原則」を主張してきた長崎市長が撃たれた。 長崎での惨事が2度目であることは皆さんご存知でしょう。
少し前に書いたばかりだが、安倍首相が「日本の核保有を肯定」し「核による先制攻撃も憲法上認められている 」と以前発言していたという背景がある。
そして安倍の事件に対する最初の発言は「捜査が厳正になされること」である。まさに選挙中に候補が撃たれたのだから、普通なら「民主主義社会では許されないこと…」とかのニュアンスの発言があってもいいところだろう。 暴力団との噂の絶えない安倍であれば「この事件の政治的な背景はないという捜査結果」が出てしかるべきという発言の意図なのだろうか。
「犯人は精神的に異常状態」だったとかの結論が見える。 (17/Mar/2007 T.S.)


『浅草も久しぶり』■■■■■■■■■■
「笛三昧」のライブ <http://www.p3.org/aas/070415/index.html >
を聴きに浅草へ。そう言えばここも久しぶりだ。学生の頃写真ばかりやっていて、浅草界隈も歩き廻った。アサヒのビルは今でも異彩を放っている。 少し早めに着いて、1Fのビアホールで一杯引っ掛ける。モダンな建物なのだがお客は皆中高年というずれ方も浅草らしい。
18:00からさらりと始まり、多様な笛が入り乱れてつづくライブは壮観。誰もが堪能された様子で会場を後にしていた。この若くすばらしい演奏者達が日本の音楽シーンを支えてくれることだろう。
インド組はいつもより短めの演奏。そう、ほんとうは1曲がもっと長いのではしょった感じ。ちゃんと聴きたい方には5/27ありますよ。私はすでに山小屋に入っている時期なので伺えないのが残念。(詳しくはこちらを)
<http://www.srgm.jp/fueya/~070527/ >
<http://www.pure.ne.jp/~fueya/liveinfo.html>
(16/Mar/2007 T.S.)


『31年ぶりの赤羽』■■■■■■■■■■
好天なのでどこか行こうと思い、浪人時代に住んだ赤羽に出掛けた。ほんとうに殺風景な街だったと記憶する。31年ぶりか。
普段電車に乗らないので埼京線に乗るだけで旅気分。赤羽駅から歩くと、開かずの踏切がなくなって線路が上を通っていた。あの頃は新幹線さえなかった。浪人時代に通った2軒の定食屋はなかった。 今ならグラビアアイドル風のグラマーな看板娘さんはどうしたかな。
坂を上り細い路地を行くと懐かしい番地表示。ああ、たぶんここだとマンションを撮った。当時、親戚が住んでいて、独房のような狭い部屋が幾つかあるアパートがあったのだが、 親戚が引っ越したあとにマンションが建ったようでまったく気配もない。
公認会計士で安吾にも似た風貌だった親戚の親父さんは、その後家族から離れたと聞く。良寛もゆかりの弥彦山近くの海岸にほったて小屋を建てて孤立して住み、人知れず亡くなったらしい。
浪人の頃、部屋と予備校と定食屋と銭湯だけを往復し、新聞を舐めるように読み、鬱屈を晴らす為に「数学セミナー」に名前を載せ、天気のいい日は散歩で荒川土手に行った。 今日も同じコースで荒川に出て、新しく出来た駅まで河沿いを気持ちよく歩く。
赤羽に戻り東口にでて、あれっ来た事あると思った。そうだ、AV女優の送迎を頼まれて駅前で拾ったのだった。なので31年ぶりなのは下宿と荒川のほうだけ。 (14/Mar/2007 T.S.)


『著作権いろいろ』■■■■■■■■■■
先日、英EMIがDRMをはずしてiTunesでのネット配信(コピーフリー)を始めたところでしたが、 今度は米CBSが番組のネット配信を拡大すると発表。ネット社会が進むなかで複雑なプロテクトよりもフリーな形に移行しつつあると言える。
後進国の代表である日本の既得権団体はもちろん反対している。集めた著作使用料金のわずか(1−2割と言われる)しか作者に払われず、 残りを天下り役員(文科省)などと山分けしているらしいJ団体はこの動きが進むと飯が食えなくなります。
いまの政府のやり方から今後を私が勝手に推測。まず、すべてのコピーを違法とする法案を可決。警察からのJ団体への天下りを増加させる。 警察とJ団体が協力して片っ端から市民を違法コピーでしょっぴく。…ミュージシャンがつぎつぎに国外移住し国外にて日本向け音楽活動。数年後、音楽業界が壊滅的に縮小。

『日本開戦の日』■■■■■■■■■■
国民投票法案、衆院本会議で可決。今日が開戦への第一歩という記念日となります。株やる方は軍需産業関連株でも買って下さい。若者はせいぜい身体を鍛えておいてね。
そんな記念日、強風ですが天気よくおでかけです(天気晴朗なれども波高し)。14:00発、新宿3丁目まで歩き中古家具屋へ。ヒュッテの中古家具はここで幾つか買いました。今日は収穫なし。
ついで本日の目的、Sturuggle for Prideの1stアルバムを買いにDisk UNIONへ。さすがにないだろうと思っていた初回版DVD付きが中古であって嬉し。
そこから新宿通をずっと歩いて曙橋のパン屋さんへ。豆あんぱんなど買う。散歩で気がついたのだが、新宿にいくつかSegafredoができているし、新宿通沿いにはTULLY'Sがそこらじゅうに出店。スタバは敬遠ぎみだったのでまた嬉し。 (13/Apr/2007 T.S.)


『またオウムに間違われた』■■■■■■■■■■
同居人がまたオウムに間違われたようです。やや長身でやせ形、髪が長く化粧なし、こんな女はいくらでもいると思うのだが。
どうも河田町交番の巡査が後ろをつけて行って、会社の本社ビルに入るところを確認して通報したらしく、先日社長から同居人に話があったという事です。 オウム容疑者をかくまっている女が手配されているんだそうだ。…オウムが事件起こした頃につづいて2回目です。
じつは昔、小白沢ヒュッテでもありました。宿の常連になった893さんが地元の釣具店にいって(店主は後輩)私の素性を聞いて、帰ってきたら私に向かって「オウムでしょう?」と言った。 高学歴の男が山中に居て化粧をしない女達が出入りするということからですね。たぶん北朝鮮からのヤクとかロシアのAKが手に入るかと期待したのかも。
今回の都知事選で公約に「国家転覆」という候補がいましたね。私はオウムではないが、こういうの好きです(入れなかったけど)。石原に入れるジョークを解せないB層って意外とまじめだから救えない、食えない。 (9/Apr/2007 T.S.)


『人間の品格』■■■■■■■■■■
今日は、同居人が早稲田の駅からでかけるというので駅まで歩き見送る。本屋に寄って数冊を手に入れ、鰻でも食おうかと少し歩くと、交差点に新しいインド・ネパール料理の店。つい階段を上ってしまう。
早稲田中学の入学式だからではないだろうが客でいっぱい。いわゆる流行のアジアンカフェ風のチェーン店(3軒目)だった。味は可もなく不可もなし。 駅から直ぐの交差点2Fという立地の良さで客が入っている。流行ものでほどほどの出来のものをつらく感じるのは年だから?先日も「ロハスはうんざり」という話を知人とした。小白沢ヒュッテは「生臭坊主」のための宿である。
さて、池田晶子さんの本に『「国家の品格」よりも「人間の品格」の方が先ではないかと書いた…』とある。もちろん池田さんはもうこの世に居ない。 美しくもなく才能もない私たちは、池田さんと違って長生きせざるを得ない。今年は山小屋に置きますので池田さんの本をのんびり読んでね。
明日の選挙は「より下品でない」人を選ばなければならないと思うがどうなるかは分からない。「都民の下品さ」を占う行事になるのだろうか。
P.S.阿修羅の表紙に誘われついNHKの本買った。 (7/Apr/2007 T.S.)


『そしていつものCafeへ』■■■■■■■■■■
顔振峠の茶屋でそばをすすったら、いつものCafeへ。 車もオープンのまま置いときます。 ここのオーナーのマセラッティスパイダーの屋根も開いていました。
ほどよい陽射しでテラスが快適。いつもの猫達がまったく見えないのがちょっと心配。自家製シュークリームはあっという間に食ってしまって写真はすでにお皿だけですみません。忘路庵Cafeは金〜月だけの営業です。
気持ちのいいところに来るだけで体調改善しそうです。 早めに帰途につき江古田のワイン屋によっていろいろ物色。 明日からまた新潟。 (1/Apr/2007 T.S.)


『A級戦犯も世襲かな』■■■■■■■■■■
今日のニュースで教科書検定を取り上げなかったらメディアとは呼べないでしょう。
高校日本史の教科書検定で、文部省は沖縄戦で民間人が日本軍の指示で自決した記述から「日本軍」「強制」などをはずさせた。つまり民間人は勝手に自決したという文章にさせたということ。
もちろん安倍、下村などによる改変と考えるのが妥当。安倍はよっぽど戦争したいのでしょうか。まあ東京が真っ赤に燃えるのは見てみたい気もするから、早めに戦争して負けて、安倍がA級戦犯も世襲するとことろを見てみたいものだ。 (30/Mar/2007 T.S.)


『なんでこうなるの』■■■■■■■■■■
先日、鈴木ヒロミツ氏が亡くなって「モービルガソリンのCF」が何度もTVに流れたのだが、これも天才CFクリエーターと呼ばれた杉山登志氏の資生堂をはじめとした膨大な作品のひとつでした。
「杉山登志」で検索すると膨大なヒット数であるが、昨夏に彼を主人公にしたドラマがあったのですね。私は山小屋にいて観ていなかった。彼が亡くなって(自殺)しばらくした学生の頃に知ったその遺書は衝撃でした。
リッチでないのに
リッチな世界などわかりません
ハッピーでないのに
ハッピーな世界などえがけません
「夢」がないのに
「夢」をうることなどは・・・・とても
嘘をついてもばれるものです  (1973年の遺書)
彼の死以降も「夢」は売られ続けてきた。でも今、視聴率しか尺度のないTV、資本と企業の論理だけが流通する社会、嘘をついても選挙に勝てばいい政治、組織を維持することが主目的の官僚や警察検察、などなど「なんでこうなるの」って誰だって思うだろう。 (21/Mar/2007 T.S.)


『こっちはどうするの』■■■■■■■■■■
今日のトップニュースは「堀江実刑」で間違いないでしょうね。実況をチャンネルをぐるぐる回しながら見ていたが、まともなのはTV東京だった気がする。他局は以前彼を持ち上げた事をまったく反省していない。
で、日興コーディアル「巨額粉飾決算」は先日上場廃止を免れている。 日興・有村純一前社長は「安倍首相と同郷で家族ぐるみの付き合いだから、当局が自分に手を出せるわけがない」(ゲンダイネット) と豪語したという後の上場廃止回避だった。 腐った日本はすすむよどこまでも。 (16/Mar/2007 T.S.)


『活動報告会あった』■■■■■■■■■■
大湯の会議に2度出席していて、その関連の報告会議に出掛けた。壇上には金屏風があったりして、ちょっと引いた。
地域が参加して地域おこしの企てが探られるのはいいことだ。ただ、今回の「湯之谷温泉郷・尾瀬ルート活性化委員会」は 昨秋の県知事の尾瀬視察のあとの知事の指示に応えて担当役所(魚沼地域振興局)が仕掛けたものだろう。 仕掛けがどこであろうと、地元(一部かも知らん)がやる気になっているのはグッド。ただ前出の発意故、 ちょっとだけ形あるものでのお茶濁しになることが怖い。今日の会議で早速新しいパンフレットが2種類お土産に付いて来た。 予算はどうしたのだろう?この地域で予算があるとパンフか公衆トイレが出来るのが恒例だから。
後半の講演は成功例としての「四万温泉」の方のお話。途中、多くの国会議員さんと知り合いとか、 有名タレントが「四万温泉」のしかけに無料で参加してくれるなどの自慢話は、この地域も自民支持でテレビに出るタレントしか知らない田舎者へのリップサービスだろうか。 私は大湯の企画にも魚沼の振興にも協力していくが、あくまでも私の小白沢ヒュッテは魚沼内の「非魚沼」としての立地を続ける。安倍ら右翼から見れば「非日本」でもあるか。 (12/Mar/2007 T.S.)


『911陰謀説にまたひとつ』■■■■■■■■■■
911事件でいまだに米報道を鵜呑みにしている方々は、当然フジTV「あるある」でも騙されていたことでしょう。
で、また理解不能な当時の報道が見つかったようです。 <http://amesei.exblog.jp/d2007-03-01 > まだ米国を信じている人は「納豆」食って激痩せして下さい。
(2/Mar/2007 T.S.)


『芸大に行ってきました』■■■■■■■■■■
松井冬子さんの新作が、東京藝術大学卒業・修了展に展示されているので行ってきました。仕事の徹夜明けで平日休みになった同居人を起こし、ついでに芸大卒業生であるM氏を誘って3人でオープンカーを走らせました。
上野桜木でパーキングを確保し、芸大に向かいましたが卒業生のM氏も大学美術館が出来てからは初めてらしい。昔学生食堂のあった場所がカフェも備えた美術館になったようです。 松井さんの大作は見応え有り。お薦めですよ。すべてのフロアーの修了展作品もまわりました。その後M氏友人の芸大助教授のところに伺ってしばらく雑談してきました。 修了展に女性作品が多いと思っていましたが、最近入学は女性の方がかなり多いとのこと。今は都会にいようが、田舎にいようが意欲的に生きているのは女性だと常々思っていたので、 やっぱりとねという感想。男で目立っているのは金儲け一直線野郎か時代錯誤発言するオヤジとかですものね。
追伸(私の松井冬子コミュ書き込みのコピー)
… さすがに修了展のためか大作でした。タテ2mくらいあったかな。いつもちゃんとタイトルを見ない私ですが、今回も長かったのだけ覚えています。すみませんね。
日本画の部屋のなかでも異彩を放っていました。松井ファンは是非行かれたらと思います。マリアを思わせる女性像と白百合から受胎告知を連想する方も多いのではないか。私の勝手読みかも知れませんが。
(21/Feb/2007 T.S.)


『米、北関連おもしろ情報』■■■■■■■■■■
北朝鮮の偽ドル札、じつはCIA製だったという話。
<http://amesei.exblog.jp/d2007-02-09>
六カ国協議での日本の置いてきぼりぶりが顕著になって来ているが、ここの日記にも前に書いてきました。田中氏のサイトではその先がかいま見れます。
<http://tanakanews.com/070206korea.htm>
(9/Feb/2007 T.S.)


『今日も晴れたぞ』■■■■■■■■■■
スクーターを走らせ、友人のデザイン事務所によって一緒に昼飯とカフェ。まもなくマラソンに出るという。天気がいい事を祈る。少し遠廻りして江古田でワインを買い込み、帰途で猫の餌と砂(お茶の葉が原料のやつ)買う。
その後、高田馬場まで散歩にでるが、カメラを忘れて「梅の花」が撮れない。墓地のはずれにある梅はもう満開である。写真はまた今度。
いつものようにCD買って、本屋に寄って、でもお目当ての本が見つからず何となく手にした数冊。『Re:S』(りす、と読むみたいだ)という雑誌には「あたらしいふつうを提案する」とある。うしろを見たら「リトルモア」の本だった。あの『梅佳代』写真集の出版社だ。ここのセンスには皆さん注目して欲しい。
<http://www.re-s.jp/>
<http://www.littlemore.co.jp/>
じつは「ふつうのこと」「あたりまえのこと」が難しいという不遇の時代を私たちは生きているのだね。ひとりひとりのまじめさだけが頼りだ。
(8/Feb/2007 T.S.)


『祭りのようです』■■■■■■■■■■
極悪非道で有名な天下り著作権管理団体。
ネットで祭りのようです。(ふたつとも同じですが)
<http://www.nicovideo.jp/watch?v=utI5anNWJkw08>
<http://www.youtube.com/watch?v=I5anNWJkw08>
「田中俊次裁判長」で検索するとむちゃくちゃな裁判も…
(7/Feb/2007 T.S.)


『オランさんライブ』■■■■■■■■■■
NAOさんからお知らせいただき、大変久しぶりにオランさんの歌声を聴きにいきました。
南阿佐ケ谷駅すぐ、通りになにも看板はなかったが3Fまで上がってドアをあけるとホットなスペース。突然の来訪にオランさんもびっくりしていました。今回は3組の演奏のトリでした。最後にオランさんオリジナルを2曲聴けました。 ライブの頻度はそれほど多くはないようですが、またソロのライブに伺いますねと話しておいとましました。いい唄が多いので、もっと多くの人に聴いて欲しいですね。
<http://kiss.to/oran >
(29/Jan/2007 T.S.)


『あいかわらずメディアによる偽装』■■■■■■■■■■
アパの偽装がようやくニュースになったが、藤田氏の告発をうけてしぶしぶ京都市が調べたから出た話。じつは昨年から偽装はわかっていたのに、政府、官庁、業界、メディアが結託して隠蔽していた。TVのニュースでもアパはかわいそうとか言うコメンテーターもいてあきれる。
姉葉関係だけで一件落着にしたい連中とメディアのタッグは最低。藤田氏が安倍総理に提言する為、官邸前で座り込んだことをメディアはわざと取り上げなかった。アパが安倍の後援会であることは周知の事実。
植草氏の事件もこぞってメディアが検察に協力。証拠の繊維が「類似」であることを「一致」したと報道するTVもあって明らかに雰囲気作りでフォロー。事件の裏にどんな構造があるかなど伝える筈もない。
納豆偽装など氷山の一角、現在のメディアは嘘で固めたふんころがし。
(26/Jan/2007 T.S.)


『東へ走れば耽美あり』■■■■■■■■■■
東へ向かう用事が重なった。たまたまmixi経由でみつけた12/15オープンのギャラリーも近かった。鳥越、三筋、蔵前と3カ所がすべて隣町。
印刷屋に入校、DSL器機問い合わせを終わらせ、最後に寄ったギャラリー「parabolica bis」で、松井冬子さんの絵に初対面。山本タカト氏など出展も多彩。 <http://www.2minus.com/>
アンケートを書いていたら横に置いてあったファイルにクロソウスキの画集が載っている。えっ在庫があるの?と聞いたらありました。古本屋でかなり高価になっているという1988年渋谷西武「クロソウスキー展」の際出版された画集が当時の価格で入手できた。
1988年ってバブルまっ盛りです。功罪はあるでしょうけど、かなりマイナーな企画にもスポンサーが付いていましたね。現在、格差社会の金持ち(企業も)は金があるとさらなる金儲けのことしか考えていませんね。
(18/Dec/2006 T.S.)


『生オリーブ』■■■■■■■■■■
渋谷のエッシャー展を見たいというので付き合って出掛けたが、なんと長蛇の列。やーめたということで、いつものカフェギャラリーへ。わずかな時間のずれで知人の物理学助教授とはすれ違い。
その帰り、東急の地下食品売り場へ。おかずをいろいろ買ったあとチーズ屋さんへ行ったらこの時期だけの生オリーブあり。当然チーズとともに購入。美味しいです。
山から降りて東京に居ますが、何でもありますね。自然しかない山小屋と世界中のものに溢れる東京、どちらも豊かです。
(16/Dec/2006 T.S.)


『おっイタリアン』■■■■■■■■■■
うちの近くで店舗改装中。これまでその場所はラーメン屋ばかりだったので他のにならないかと期待していたが、だんだん様子が分かって来てイタリアンであることが判明。やったー。
わずか徒歩1分。あとはオバタリアン攻撃がないかどうかだ。以前、徒歩5分のところに小さなフレンチが出来て、結構頻繁に行ってすぐに顔も覚えられたのだが、少したって流行ってきたらランチまでオバタリアンに予約で占領されてしまった。軽めで繊細なところが残念ながら災いしたケース。
昔、若い頃に東京の一流店もやや無理して行ったのだが(エンゲル係数80%の時もあった)、私は常連さんの来るだろう時間帯ははずしていた。食文化は店と客と共同で作り上げるものだと思っていたから。どうも最近は金を払えばいいだろう的な輩が多いと感じるが皆さんどうでしょう。
(13/Dec/2006 T.S.)


『もはや脱力感』■■■■■■■■■■
今年を象徴する漢字一文字が「命」に決まったことは皆さんご存知とおもうが、安倍氏にとっての一文字はなんですかと問われた答えが「責任」。はぁ?2文字ですけど。
教育改革法案が通った暁に、すべての日本の子供は安倍程度の知能になってしまうのだろうし、支持率が下がったとはいえ約半数の支持する日本人の知能はすでに沈没済み。
(13/Dec/2006 T.S.)


『やっぱり散財』■■■■■■■■■■
本を買うのは散財とは言いたくないが、下界へおりて最初の大型書店行きで7冊買った。万札飛んだ。次はCD屋さんが待っている。
うちの財政は健全かと問われれば?かも知れないが、今日のニュースのようにじゃんじゃん企業減税して弱者への補助を打ち切る日本政府にくらべれば、人間としてはまともだろう。
(11/Dec/2006 T.S.)


『NHKに圧力』■■■■■■■■■■
さっきNHKで「ワーキングプア2」を放送したいた。働いても働いても生活保護以下の収入しか得られない人々の実態をえがいたドキュメントの2回目。これを見ながら、このシリーズを10回あらゆる時間帯でやったら簡単に自民は潰れると思った。
で、調べたら案の定「ワーキングプア」の1回目の再々放送が直前に放送中止になっていた。当然安倍らの圧力と見るのが妥当だろう。今後さらにシリーズ化しようとしたら幹部の首が飛ぶか、不自然な自殺とかがあるだろう。もう日本人はプーチンを笑えない時代に生きている事を知るべきだ。
(10/Dec/2006 T.S.)


『地下を流れる清水となって』■■■■■■■■■■
今年山から東京にもどった時に買った3冊。「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」岡崎京子、「シネマトグラフ覚書(復刊)」ロベール・ブレッソン、「坂口安吾 百歳の異端児」出口裕弘。もうこの取り合わせだけで私の趣味も考え方もわかってしまいそうです。どれも現在進行形ではなく過去の本ですね。
岡崎さんのは昨年刊(執筆は1995-6)なのだが、遅れて手に入れました。岡崎作品はほぼすべて山小屋にあります。
1995年地下鉄サリン、1996年岡崎さん交通事故。私は1997年2月でサラリーマンに決別した。この時期すでに日本(国も人も)は歩みを止めた(思考停止)という想いがあり岡崎さんの漫画群も事故もそれを予見していたのだと思う。私は1998年から夏は山にこもり、冬は都会を遠視していた。チンピラの跋扈が続き、小泉らによってチンピラ文化は完成したと言える。だから地下を流れる清水となって無為の時をすごす人々が増えることは頷ける。
(9/Dec/2006 T.S.)


『こてんぱん』■■■■■■■■■■
先日の青森行き温泉ツアーの際、新築の県立美術館にも寄った。そこで昔の美術評論書を手にした。1984年刊(原書は1975)「現代美術コテンパン」トム・ウルフ、ぼろくその現代美術評が面白いですし今にも通じると感心。古い本なので入手が難しいかも。
昨今の日本美術界でルイヴィトン関連などメディアで見かける村上氏、「現代美術はゲームである(算術も含めて)」ということを分かりやすく見せてくれる。でも作品よりもインパクトがあるのがあの風貌。あの顔を初めて見てドン引きしてしまうのは私だけではないだろう。
(6/Dec/2006 T.S.)






『スタンダードはどのあたり』■■■■■■■■■■
以前から噂されていた、iPodとソフトバンクの提携。高い買い物をしたと指摘されているソフトバンクは攻め続けるしかないだろう。iTunesMS配信料が日本国内他社に比べて安いから、これが普及して来ると他社は配信料金を下げざるを得ない。その時点で日本の複雑な著作権問題もクリアーな形にして欲しい。

携帯に次々と付加機能がついて、いったいどこまでがふくれあがるのかという昨今。PDAなども含めて携帯端末の新たな住み分け、いくつかのスタンダードに集約されていくフェーズに入るのではないか。それには各々の生活時間をどう使っていくのかというイメージが不可欠な筈なのだが。 (13/May/2006 T.S.)


『塩』■■■■■■■■■■
まえに勤めたワイン会社に伺った。夕方から「塩」のティステイングをするからと誘われました。 近日、S国から700年も続いている塩田の塩を輸入販売する予定ということで、他の地域のものといっしょに料理との相性をチェックするのだ。
以前、ワインと料理ではしょっちゅうやっていたが塩は初めて。ワインの勉強会や相性を調べるティステイングをやっていた昔がなつかしく蘇る。ワインに比べて難しいかと思っていたが、割と出席者の意見は一致した。
S国のものは仏、伊に比しても高評価。和食への守備範囲も広い。かえって日本のものはにがり成分を含み、使用範囲が限られる。
ちょっと高めになるが、ヒュッテでも販売するかも。
私はせっかくだからと、山菜をいっぱい持って伺い、みなさんにも好評でした。アケビの芽はさすがにご存じなかった。(山菜には甲州種のワインがだいたい合います) (12/May/2006 T.S.)


『即死』■■■■■■■■■■
本屋まで散歩。先日の「ローザンヌバレーコンクール」に刺激された訳ではないが、貧相な雑誌に言いたくなった。
CASA Brutusはイタリアデザイン特集、TITLEは住宅特集、どちらも食指が動かない。なかもあける気がしない。「流行ものの落ち穂拾いやな」と見られたら編集者は無能ということでしょう。
今手に取るだろうと思うのは例えば、イタリアの地域性を分析して、ドメスティックな文化とデザインや工芸との関連などを示して欲しい。しばらく部数を確保できてきただろう住宅特集で、 あいかわらずプレーンで色気のないデザイナーズ住宅ではないだろう。住むという行為にたいする矛盾や逆説も含んでいてしかるべき。
結局、現代思想とMacPeople買って、野菜や納豆を買って帰った。月刊誌で今を生きていないと思われたら即死である。 (11/May/2006 T.S.)


『昼風呂』■■■■■■■■■■
昼から風呂を沸かす。今日、最後の歯医者通い日なので、なんだかさっぱりして行きたい気分。そして山小屋用衛星LAN契約書の返信を打診する電話が入っていよいよだなと思う。
ネット環境の経費はかかるのできびしいところもあるが、秘境のカフェを目指すのでこの設備ははずせない。山でも仕事ができるので、細かいことでも受けますから皆さんお仕事下さいね。または山に来て仕事して下さい。さてSkypeも契約しなくては。 (10/May/2006 T.S.)


『森ブーム?』■■■■■■■■■■
六本木と原宿の森ビルのことではない。今年はじめのスタジオボイスが「森の生活」だったが、今度はrelaxで「森が生むもの創るもの」、 ムショから一時帰宅のホリエモンも山登りしてみたいとか言ってるらしいし、まるでメデァイ総動員でうちの山小屋の客引きしてくれるのかと勝手に思っている。
でも森だけが自然じゃないだろう。超モダンな建築物だって場末の赤提灯だって人間という自然の一部が作った(排泄した)付録。だいいち内臓脂肪たっぷりの自分の身体そのものが最も身近な『自然』ですよね。 (9/May/2006 T.S.)


『何もない春です』■■■■■■■■■■
旅先から帰りました。いつもの冨本温泉は山菜いっぱいの食事で、皆トドになっていました。とにかく泉質がばつぐん。ぽっちゃんトイレが我慢できる人にはお薦め。
2泊目の粟島は夏の観光が中心ということもあって静かな島でした。ただ、その魅力を十分に生かしきれていないという意見も多かった。ここに別荘でもあれば魚三昧の毎日を過ごせると思うのだが、ほんとうに何もない。
「何もない」のが売りだという田舎は多い。でも他から来て何もない生活が出来る人の割合はかなり低い。ある程度、生活のイメージができるくらいのしつらえが欲しい。「最低でも美味しいコーヒーが飲みたい」という都会人はけっこう多いだろう。必要な条件が人によって大きく違う。どのタイプの人に来て欲しいかを明快にすべき。 (8/May/2006 T.S.)


『ダメ出しOK』■■■■■■■■■■
NHK教育でローザンヌバレエコンクールをやっていた。いつも解説者の容赦のないダメ出しが楽しい。日本のメディアではいい加減な評論やコメントが多く、この解説を見習ってほしいといつも思う。
最近では中国、韓国も健闘しているしバレエという異文化を日本をはじめアジアの国々がよく理解しているのだと思う。 「音楽」や「踊り」というのが共通の言語であることが確認できるとともに、「音楽」や「踊り」に関する文化的素養が昔から日本人には備わっていたことを表していると思う。
かつて小泉就任時、ワーグナーとXジャパンを好きだと言ったので苦笑した覚えがあるが、かれはワーグナーの音楽が好きと言うより、ワーグナー音楽の「効果」が好きなのでないか。彼の支持者も元ネタよりも「効果」で少し高揚した気分を楽しめればそれでいいのだろう。こんな指導者が続く日本で文化的素養がこれからも育まれるかは疑問である。 (4/May/2006 T.S.)


『認知度No.1日本語は「オフロ」』■■■■■■■■■■
サンパウロから来た叔父と話をしていて、たまたまでた話題。なんとブラジルで認知度No.1日本語は当然「スシ」かなと思っていたら、なんと「オフロ」。
それも木のお風呂らしい。実は、日本式のお風呂に入って、花などを浮かべエステするのが流行っているらしい。最近は掃除が大変なので木のお風呂ではなくなって来ているらしいが、ブラジル人が木のお風呂でエステしているとは思わなかった。まさか叔父のジョーク? (2/May/2006 T.S.)


『真夏から早春へ』■■■■■■■■■■
平日を狙って新潟の実家へ移動。道はすいている。東京は30度、途中の高速で車の寒暖計は34 度をしめしていた。トンネルをぬけたらまだ残雪。家についたら10度だった。
田んぼにまだ雪が残り、田植えはかなり遅れるだろう。櫻もようやく咲いたところ。たくさん雪が残っていて冷蔵庫状態なのですべての植物はふるえている。冷えた地面のため濃霧もあちこちで発生。こちらにいらっしゃる方は服装に注意です。私もセーター忘れた。 (1/May/2006 T.S.)


『かけ流し』■■■■■■■■■■
昨夜、久々に中村善郎さんのライブに伺った。橋本一子さんとのデュオ。ヒュッテに今年は衛星LAN入りますよと話しながら、春にあいそうなカベルネフランのワインを一本もってご挨拶。善郎さんも奥さんの夕美さんもお変わりないご様子です。
善郎さんのページ <http://homepage1.nifty.com/yoshiro-nakamura/ >
に紹介されているボサノヴァのネットラジオを昨日からかけている。 <http://www.live365.com/stations/bossa2nova >
ボサノヴァかけ流しである。 (28/Apr/2006 T.S.)


『ラテンタイム』■■■■■■■■■■
祖母の白寿の祝いのためサンパウロから来る叔父を迎えに成田にいったのだが、いつまでたっても出てこない。ついに通関も終了しおかしいなと思ったら、すでに一人で新幹線に乗ってしまったらしい。こちらは掲示板指示通りの出口にいたのだが、たぶん他から出て誰もいないと思ってそのまま行ってしまったようだ。
田舎からの連絡が不十分だったのだろうが、その場ののりで行動して結果オーライというのはいかにもラテン気質。若い頃にブラジルに渡り40年も経っていますからね。サンパウロの叔父の家には若き檀太郎さんが居候していたこともあるそうな。 (26/Apr/2006 T.S.)


『摂氏200度』■■■■■■■■■■
山ではBSしか観られないから、下界に降りるとCMが新鮮だしワイドショーもかなり見る。最近は殺傷沙汰も多く、制作側にはネタに困らない毎日が続いている。
そんななかで内縁の無職夫(62)に同居する女(78)が200度のてんぷら油をかけて殺人未遂(現在重傷意識なし)というのが派手だなと思った。でも200度って測っていたのでしょうか。夫の浮気(?)に怒り、ガスを付けてじっと200度になるのを待っている女の表情はどうだったかとか想像してしまう。
SM好きで、女の首を絞めながらのセックスが好きで愛人を殺してしまい、その秘書官がもみ消し工作をしたために官邸で大きな力をもっているという国であれば、200度の油ではまだ地味かも。
それにしても権力に近づけば近づくほどもみ消しが容易というのはどうか。ホリエモンもあと一桁多く儲けていれば捕まらなかったという人さえいる。

『最初はグー選挙はパー』■■■■■■■■■■
今朝のニュース1面は当然千葉補選。武部の「最初はグー」で自民が勝つようなら千葉人は馬鹿にされちゃうよね。チルドレンのはしゃぎぶりをメディアがわりと批判的に報道したのも一因でしょう。
東大・ハーバード出が「元キャバ嬢」に負けたというのが画期的。小泉は「小沢は古い自民党だ」と言っていたが相手のネガティブキャンペーンするようではすでに負けていた。学生小泉が元祖「スーフリ」だったことがそろそろ表にでるかな。
これに懲りた武部は次回の選挙で、「女性候補は元キャバクラ嬢に限る」とか言い出しそう。まあ武部はひきずり降ろされるでしょうけど。(25/Apr/2006 T.S.)


『骨董屋TV局』■■■■■■■■■■
NHK教育でワンセグのシンポジウムを放送していたが、『どこでもテレビの時代』とかいう看板のもとで年配のパネラーと年配の観客のなかで進められていた。配信の話は終わり頃にやっとでてきた。放送局よりの出席者の後進性がよくわかる。
プラットフォームの大きな変化がすぐそこにあるという危機感は護送船団放送局にはあまりない。今後、昔の優良な番組を切り売りする「骨董屋」としての役割がまっている。(23/Apr/2006 T.S.)


『これって利口なの』■■■■■■■■■■
こんどの連休後半、知人たちを連れて温泉と島に行くので予約をして渋滞予想のサイトを覗く。5/7は渋滞予想がなく5/3-5がピークのよう。バブルがはじけて以降、最終日の渋滞を避ける傾向は続いていると思う。
仕事の前日は自宅でのんびりしたいというのが今の平均的日本人。高度成長期からバブルまでは、めいっぱい遊んで帰りの渋滞につかまってへとへとになって翌日に仕事に行ったと思う。これを利口になったと言う人もいるだろうが、私はいつも情けない奴らだと笑いながら、最終日のすいている高速をとばす。
まあ、私ひとりの時は平日に自由に移動できるので、たまの渋滞が苦にならないという事もあるのだろうが、リスクを避ける日本人気質の不毛も感じる。(21/Apr/2006 T.S.)


『山に居てこそ』■■■■■■■■■■
ちょっと昼寝がすぎて夕刻も近くなってしまった。まだ間に合うと思って初台に向かった。「武満徹展」をやっているのだ。さすがに平日、人影のまばらなギャラリーにほっとする。いつか武満をきちっと聴かなければと思いながら歳月がすぎ、あっという間に彼は逝ってしまっていた。
私が山小屋に住むようになったのは偶然かもしれないが、武満が自然のなかに山荘を構えたのはそうではないだろう。半年を山の景色に囲まれて過ごすようになって、私にはやっと武満をじっくり聴く環境と時間が出来るかも知れない。
ミュージアムショップには武満関連の書籍がたくさんあった。そのなかの一冊と「弦楽器のためのレクイエム」の入ったBISのCDを一枚買ってショップを出た。大判のその本の終わりの方に対談集が編まれていて、最後の相手は寺山修司。今夜はたぶんこれを読みながら甘美な時を過ごせる筈。(19/Apr/2006 T.S.)


『ゲーム身体』■■■■■■■■■■
先日の保健所健康診断では糖尿病などはまったくOKで肩すかしであったが、2点の指摘を受けて、ひとつが緑内障の可能性もあるというので眼科へ。2回の検査が今日終了。眼圧はやや高いが視野の欠損などないので問題なし。待ち合いで「緑内障」の冊子を読んで、視野が半分だったらとか危惧していたのにこれも肩すかし。
視野欠損を調べる装置は白くて半球状のボールのなかに眼を置いて、あちこちに現れる点が光ったらボタンを押すもの。片方に数分かけるのであるが、つい必死になってしまう。集中力が途中で途切れそうになってもう若くないと自覚。
これをやっていて中学の頃の流星観測を思い出した。夕食が終わると仲間と連れ添って観測に出かけた。田舎も今よりは光が少なくて星を観るにはいい条件だった。大きな流星を「火玉」(かきゅう)と呼ぶのだが、大きいものは月より明るいのだ。うちの山小屋に来て銀河が何故ミルキーウェイと呼ばれるかを観て知って感動するお客さんを見てこちらも嬉しくなることがある。
さて、あとひとつの懸念は太り過ぎによる高血圧(若干)。冬のあいだ、毎日ごろごろしてるからな〜。スポーツもゲームになれば必死でやるのだが、単純に走ったりするだけのはだめ。毎日少しずつというのも性格的にだめ。ゲーム脳ならぬゲーム身体?(18/Apr/2006 T.S.)


『ホームレスの楽園』■■■■■■■■■■
友人と昼食をして雑談。その知人で外人の女性が日本のホームレスを研究したくてインタビューをしたという。どうも日本のホームレスは特殊らしい。
たしかに結構高学歴な人がいたりするようだし、たんに生活が苦しいという理由だけでなく、生活のスタイルとして選んでもいる場合もあるのではないか。自治体がホームレス対策で宿泊施設を作ったりしても、いっこうに使ってくれない。時間や規則がある生活がいやなのだ。
私が次のような提案を友人に話した。どうせだからホームレスにとって最高の環境のモデルケースを作ってみたらどうだろう。ホームレス用スイート公園の設計である。
まず立地は都心、美味しい残飯の多く出るレストランが近く、戸建てハウスが作りやすいレイアウト、歩行者の目からプライバシーが守られる、炊事洗濯ができる水回り完備、和める集会スペース、などなどいかがでしょう。
贅沢な公務員宿舎を作るより面白いと思う。設計は安藤忠雄かな。そして日本には兵役がないので、かわりに2年のホームレス体験を義務づける。(17/Apr/2006 T.S.)


『沙門』■■■■■■■■■■
かつて従姉妹からコピーしてもらった「宿曜占星術」の原本が空海の持ち帰った「宿曜経」だったことから、空海は気になる存在ではあった。
わりと最近買った『空海・世界的思想としての密教/河出書房』にあるように、空海は中国で中期密教を学んだ後、理論としての密教の到達点の先にあるものを考えていたという。そして最後まで『沙門空海』と署名している。
「・・それは大学という当時の国家的な制度を自ら拒否して山野をさまよっっていた・・空海に密教の道を開いたのは、このような国家の体制から外れ、山で修行していた無名の宗教家たちでした・・インドの後期密教もチベットにいたってとうとう密教という体系をつき抜けてしまった・・山の宗教と学の体系をはみだす密教の極限とが結びついていく・・」という中沢新一氏のインタビューは琴線に触れるところがある。
かなり前から下界における国家や経済とは別のネットワークの可能性はないのだろうかとぼんやり思うことがあった。そしてあるきっかけで半年を山に籠ることになっている。山伏の例もあるし、私の山小屋近くには木地師の系譜の方も住んでいる。まあインターネットも新たなネットワークではあるのだが。(16/Apr/2006 T.S.)


『SFの世界』■■■■■■■■■■
近代美術館のフジタを見に行きました。私だけなら平日にいくのですが、同居人は勤め人なのです。
恐れていたとおり満員電車状態。画の点数も多く素晴らしかったが、やはり曜日が悪くて、がんがん人が押したりぶつかって来る。年齢層は中高年が圧倒的。百名山ブームの山とおなじ構成。
しかもぶつぶつしゃべって五月蝿い。このおばさんたちのエネルギーを有効に使う手段はないものか。まもなく日本は人口の半分が老人というSFのような世界になるのだから。
さて好きな絵は晩年の「マリアがエロい宗教画群」でしたね。これも老人パワーか。(15/Apr/2006 T.S.)


『7時のニュース』■■■■■■■■■■
今晩のNHK7時のニュース。トップは「アイフル」業務停止のこと。昨年の日本一の金持ちは武富士社長なのはみなさんご存知でしょう。
やっと違法な利息の話が取り上げられるようになっていたが、最近のサラ金CMの多さは異常だった。だいたい若い女性タレントが使われる。タレント自身も事務所もイメージダウンなんて考えても見なかったようだし、TV局もスポンサーだからとノーケア。
私がテロリストなら、CMタレントをすべて誘拐して、「法定金利をまもらないと、こいつらを・・・」てな手段をとって溜飲を下げるだろうか。。(14/Apr/2006 T.S.)


『身体性とリアル』■■■■■■■■■■
山小屋を引き継ぐころ、ちょうどインターネットが台頭してきていてネットバブル絶頂だったと思う。Yahooで数千万稼いだ人も近くにいた。
そのまえのバブルの頃はデザイン会社にいたが、はじけたあとも「ヴァーチャル」な事柄をたいそうに想う雰囲気はつづいていた。ワインブームのときにはたまたまワイン会社にいた。国家経営としては空虚な歳月が過ぎて、やっとホリエモンも小泉もゲーマーであることが誰にでも見えてきている。
1998年春、山に来た時、あと10年以内にゲームオーバーになるのだろうと考えていた。山から高みの見物のつもりだったし、10年経ったら、触れるもの、自分の身体、限られた自然、あたりまえの空気と水がもっとも高価なものになるだろうと予想した。
今、若者はそれぞれのリアルを求めているし、テクノロジーがやっと道具の位置に落ち着く時代になろうとしている。(13/Apr/2006 T.S.)


しばらくmixiの日記と同じ物を載せます。


『匿名のこと』■■■■■■■■■■
昨日mixiに登録した。ざっと見渡して匿名が多いと思った。初期のmixiがどうだったのかは知らないが、出会い系とそれほど変わらないメディアになってきているのかなと思った。私に探し出されてしまって、あわてて匿名にした人もいる。 私はネットを利用し始めて10年、一貫して自分の名前を出して、そして好き勝手なことを書いてきた。スパムも多いし、個人情報も簡単に流通してしまっているから「怖いから、心配だから匿名」という気持ちはわかりますね。しかし私は「好きなこと書いて」殺されるとしてもしかたがないかな、という気持ちもある。
そもそもネットでの匿名性は不可能なのだと思う。ハッカーや管理者にはすべてまるはだかにされているのに、表面上の匿名性で安心するのはどうだろう。mixiは誰が自分のページを訪れたかが解るようになっているので「ネットにおける匿名性の虚構」に少し気がつくような構造にはなっていますね。
でも若い人にとって「ニックネーム」や「愛称」はすでに文化の一部なのかもしれない。自分の名前を自分で決められないもどかしさ。こんな散々な日本に生まれた虚しさ、などなど。
私のようなウザイオヤジをはぐらかすためにも、ちょっとしたクッションや遊びは必要なのだ。そして最近のスパムメールに面白いものが減ったと思う。文学としても秀逸であるようなスパムを書く輩はいないのか。(12/Apr/2006 T.S.)


お友達から招待があって、mixiに登録しました。山小屋ではネット環境が悪いので躊躇していたのですが、今年はヒュッテに衛星LANを引くので大丈夫。もしどなたか登録されていたら、私を捜してください。本名でも出ています(桜は旧字体の櫻)。(11/Apr/2006 T.S.)

1999、3/2-14   1999、3/16-30   1999、4/1-14
1999、4/6-5/16   1999、7/8-8/26   1999、9/5-1/24
2000、1/27-2/14   2000、4/20-5/22   2000、11/27-1/7
2001、1/31-2/28   2001、3/7-5/17   2001、10/16-31
2001、11/21〜12/28   2002、1/7〜28   2002、2/4〜25
2002、3/3〜4/24   2002、6/6〜10/30   2002、11/9〜2003、1/31
2003、2/9〜5/13   2003、12/3〜2004、3/31   2004、4/1〜8/19
2004、11/30〜2005、2/8   2005、2/10〜3/15   2005、3/15〜3/30
2005、4/4〜6/1   2005、6/2〜12/30   2005、1/16〜4/8

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