日記、あるいは、ある断章の提示

2004、4/1〜8/19



ずいぶんと日記を休んでしまったが、山小屋の設備はしだいに充実してきている。すこしずつ宿が出来ていくのだ。毎年来るお客さんも今年はまた変わりましたねと言っている。別に進歩ではなく、いろいろ対応しているのだ。どうしたいかは分かっていても作ったり変えたりするには時間がかかるし、時間をかけてやらないと意味のない無駄なことをしてしまう。もちろん試行錯誤は大切、でもただその繰り返しでは情けない。
季節の変化は毎年同じでないことは意外と認識されない。「今年は異常気象ですね」っていうのは言い訳。毎年おなじ年はあるわけがない。自然が近くにあれば誰でも分かること。同じ物も生き物もふたつとないし、同じように植物は育たない。今、あたりまえのことが下界ではいちばんあたりまえではない。それが問題であり、うんざりしていたから下界におさらば(半年だけだけど)したのだった。(19/Aug/2004 T.S.)

しばらく日記のお休み。山小屋の準備でごたごたしていました。もう山の生活は始まっていて、この数日の好天は実にすがすがしい。
常連さんが来てくれて、2人でちびちび酒飲みながらの夕食。まだ外は明るい。雑談が楽しい。常連さんはまだ明るい時間にすでにいい調子で、さっさと部屋に入ってご就寝。いつものパターンですがこちらは助かります。
BSのTVではMotoGPをやってて、ロッシが残り2周で驚異的な走りを見せて3勝目。とにかくすごい。他のライダーと比べ頭ひとつぬけていますね。今年、ヤマハに移籍したときにはびっくり。そのままホンダにいれば楽にチャンピオンになれたのに、あえてこのところ精彩なく、パワー不足が懸念されるヤマハに移った。とうぜん混戦模様となったがすばらしいレースを魅せてくれる。ただ勝つために、ただ高給を得るためにレースをしているのでなく、レースを楽しみたいのだということが良くわかる。そうだね、みんな、楽しもうぜ。(17/Jun/2004 T.S.)

突然の小泉訪朝はおかしいなと思っている。参院選のために6月に行く筈だったのが急遽前倒しになった。年金問題で自民だけが公開しないと小泉、安部で決めた後だから、訪朝はもちろん年金問題への目くらまし。と思っていたら小泉も年金未納が発覚。週刊誌に出ることが分かった直前の発表のようだ。「小泉の目が泳いでいた」という私の日記が正しかったようですね。これで目くらまし訪朝であることは明らか。安部も目が泳いでいたから当然未納かそれに類する隠し事がある。メディアが無能な昨今では、TVを見てこういう分析ができないといけない。(14/Mar/2004 T.S.)

今夕にも菅氏辞任とメディアは伝えている。結局メディアでは政治をたんに芸能ネタとしてしか考えていないことが明らか。多くの国民も同じレベルで政局を面白がっているだけ。すでに破綻している年金をさらに先送りにしてしまったのは実はメディアと国民に責任があるのだ。もちろんメディア誘導を重要視しているのは小泉政権であるが、今朝水野なんとかいう女優と青二才政治家の結婚式を大きく取り上げているあたりが芸能ネタでしかないことでよく分かる。菅氏がたくさんのTVに出続けてぼろぼろの姿を見せているのは悪くないと私は思う。マゾヒストな側面は公僕でもある政治家には必要な性格だから。いつか辞めざるを得ない福田氏が早めに辞めて、ある意味では保身をしていることをメディアと国民が持ち上げているのは笑ってしまう。政治不信を政治家のせいにしている国民こそ糾弾されるべきで、日本をだめにしている大衆という名の精神的な不虞者のおおきな存在。(10/Mar/2004 T.S.)

福田官房長官が突然の辞任。ニュースは菅氏がきびしい立場とばかり伝えているがそれだだろうか。確かに菅氏はタイミングを逸したという見方は大方だし、私は発覚直後に先に辞任すればと書いた。これで参院選が自民圧勝と言われている。ただ、福田が男を上げたと言ったり、これで幕引きでいいという感覚は、先日の自己責任問題と同様、情緒的で本質を見ない日本人体質を表している。
また、福田氏はこれで貸しを作った。誰にかといえば間違いないのは安部氏。実際、発表以前になぜか安部氏にだけ電話している。そして最初に相談した小泉氏もじつははっきりと全納であるとは言っていない。そしてこのカードを切らざるを得なかった背景にもしかすると北朝鮮との協議がうまくいっていない事があるのかも知れない。参院選前に小泉の再度の訪朝で家族を帰して選挙に大勝というシナリオが崩れそうだから、福田が先に辞めて民主党にダメージを与えようという事。
メディアは一斉に菅攻撃しているが菅氏はまだ辞任する気配はない。ここまで来れば国民やメディアの雰囲気などほっといて改革論、政策論だけ進めて選挙で大敗して民主党をばらばらにするのは悪くない選択だと考える。党利党略を廃した筋を通した小さな新党を作ればいい。自民圧勝で小泉政権をもっと続けさせて改革がまったく出来ないことをよく見せるのはいいと思う。(7/Mar/2004 T.S.)

TV朝日報道ステーション、オノヨーコのインタビューなのだが古館との話はすれ違い。古館が下世話なリアリストであるからだけでなく器の問題。でも「報道」というタイトルには不釣り合いであるあたりが誰にでも分かった。となりの女性もスポーツウーマンらしいがおつむは少し軽い。なんとか右のおじさんが知性と分析力を振りかけて居る程度。エンターテインメントを意識した制作サイドなのだろうか。たんなるスポーツニュースならそれでいいがまったく中途半端。
新宿で度の入ったサングラスをつくったが、人出は少なかった。もう皆連休に入って居るんですね。たぶん明後日から都心は閑散とするでしょう。なんだか久々に我も我もと旅行に出ていて都会は少し景気がもどったと錯覚するが、構造はまったく変わっていないのだから小さなきっかけですぐに落ち込むでしょう。年金問題が明らかなように未来の金を先につかっている、つまりタコが自分の足を食っている訳なのだから。そして生活のスタイルについて、多くのバリエーション、考え方が分かれてきていて行政によるコントロールという古いやり方を続けるかぎり股裂きにあう。といっても意味のない民営化がいいなどという浅知恵を薦めるのではない。(29/Apr/2004 T.S.)

国民保険未納で菅氏までも。制度の不備はあるだろうが、ここで菅氏は代表を辞した方がいいし、タイミングを逃すべきでないと思う。私なら議員辞職して、次の選挙までの休暇を楽しむのがベター。福田官房長官の昨今の会見で、これは本人もそうだなと感じていたが図星。私は当然小泉首相も未納期間があると思う。最近はともかく少なくとも若い時期、議員になる以前にはまずあるだろう。最近の答弁で目が泳いでいるから。なお、私もあります。大学生期間と最初の会社を辞めた直後。(28/Apr/2004 T.S.)

昨日は閣僚が国民年金未納が明らかに。にもかかわらずアホの福田はしょうがないというだけ。チンピラ中川はなんと21年も未納だった。高遠さんらを罵倒していたのは確かこのチンピラでしたね。もちろん閣僚どころか議員の資格もないはずだが、どこ吹く風。こいつらを許す国民がいたらそいつらも吊せ。
それに引き替え日本の若い女性イレブンは今晩の北朝鮮戦で完勝しオリンピック出場を決めた。若い人たちはちゃんと結果をだしている。にもかかわらず恥知らずの年寄りがしきる日本に未来はない。(11pm,24/Apr/2004 T.S.)

もう弘前で櫻が満開だという。この連休にはちょっと遅いようで残念ですね。NHKでは全国のソメイヨシノは衰弱した木がおおいのに弘前の木は同じように60-80年の樹齢ながら見事な花。その裏には地道なメンテナンスがあることを伝えていた。ソメイヨシノがクローンで「櫻切るバカ。梅切らぬバカ」ということわざは当てはまらない。こんな常識を以外と皆知らないの?
ワイドショーでは相変わらず昨日の3人の拘束時の「いって、いって」問題でにぎやか。でもこんな細かいことつっついてもしょうがない。自衛隊をはじめ根本的な問題はどこへやら。そのニュースソースは警察庁のようだし、突然TVに出始めてこれは日本語だと言っている内藤教授はいったい何者?御用学者のにおいも。根本問題をあいまいにしたい連中が話題作りをしている。
バスラやサウジで爆破テロ。米国がうおうさおうしてる中、アルカイダはやりたい放題になってしまった。たぶん着々とサマワを狙っているだろう。米軍が作ったどろなわのイラク軍も役たたず。当然の話。タイも撤退を考慮している。
あのアルジャジーラが東京支局を解説。今後、小泉のバカ発言が中東にどんどん報道される。日本政府はアルジャジーラを規制しようとするだろう。日本の愚かメディアは簡単に小泉達の言うことを聞くが、まともなジャーナリストは違うということを知らない。(10pm,22/Apr/2004 T.S.)

スペイン軍の早めの撤退で続く国も多そうだ。ブッシュは一転強気の発言だが誰もまともにとりあわないだろう。国連のこれからも難問山積であるが、ここである筋道がつけられれば国連の力を回復できる。
3人の拘束時のビデオのなかに日本語を使っている部分があって演出されたものだと日本TVとフジTVが伝え、3人もそれに協力した風な報道があった。しかし、夜のニュースで日本TVはイラク人から「あれはイラクの方言だよ」と言われたことを伝えた。つまり曲解だったわけだが、フジTVはまったくそれにはふれず、しらんぷり。フジの箕輪とかいう解説委員もあいかわらず政府擁護をくりかえし3人を責めていた。今日になって海外メディアから日本の保守派と保守的メディアが3人を讃えるどころかおとしめている事をとんでもないと驚異のまなざしで見ていることが次々伝えられている。あたり前のことだ。もっとも野卑で野蛮な人種として日本人が世界に認められたということ。
ロシアはプーチンが再選されて少したち、日ソの関係改善が図られるが北方領土問題が立ちはだかる。でもあっと驚くような提案は出来ないか。いづれ国境の意味が薄れていくのだから先取りして、たとえば北海道からシベリアを一つの経済圏となるような実験はむりだろうか。北海道の活性化もいっきにすすむし。
韓国は若者の力で政治が動いた。北朝鮮への若者の親近感は大きいようで、太陽政策はさらに進むだろうし、金正日もどうも経済改革をやりたそうだから、米国にたよらずとも朝鮮問題が動いていきそうな気配。もう米国はいらない?(11:45pm,21/Apr/2004 T.S.)

たいへん暑い日。東北の桜前線は急進していることだろう。いつか大きな櫻の下で野宿したのを思い出す。
今日、最初の3人は自宅へ。高遠さんはかなり重症のようだ。もちろん彼女をこんなにしたのはイラク人でなく野蛮な日本人であることは明白。安田さんは夕方朝日TV、夜は筑紫哲也のNews23に生出演。当然、御用メディア・フジTVには出ない。その替わり、冒頭には自衛隊とイラクの子供達がなかよく歌っている様子を写し、政府にゴマスリ。フジTVは今後テロの対象になると思われるので関係ない方々は近寄らないほうがいいかも知れない。たぶん国内に新たなスタイルのテロリストが生まれるのではないか。
米国ではイラク開戦の暴露本が今日出版されて、いよいよブッシュも旗色が悪い。チェイニーとパウエルの不仲も書かれていて、ブッシュが開戦をパウエルに伝えた時、パウエルは「やっかいなイラクを抱え込むことになりますよ」と話していたという。万一ブッシュが再選されてもパウエルは政権を去るらしい。ホンジュラスもスペインに続いて撤退を決めた。たぶん最後に残るのは日本軍(自衛隊)かもね。周りを敵に囲まれたら白旗あげて土下座するんでしょうね(笑)。(11:30pm,20/Apr/2004 T.S.)

夜のニュースでほとんどのTVは後から解放された2人のアンマンでの会見の様子をほぼ忠実に伝えていたようだが、フジTVだけは渡辺氏の発言で「自衛隊派遣のために日本人が・・・」の『自衛隊派遣』部分をカットしていた。明らかに恣意的にされている。恐ろしいTV局であるから十分に注意が必要。テロリストであればここを狙うべき。(0:10am,20/Apr/2004 T.S.)

3人が日本に戻ってからの医者はマスコミの取材にも対応し3人のストレスが大きいことを伝えている。しかし経由地ドバイの病院は取材を拒否。いったい何を3人にしたのか。もちろん飛行機内では外務省が3人を人質状態。小泉支持者によってまだ3人のつるし上げは続く。最初、家族を脅した連中はどうも組織だっていたようで、裏に居るであろうよく見る顔が感じられる。当然海外では日本政府と日本国民がしている3人への仕打ちを驚きと軽蔑の目で観ている。「人でなし」という言葉がぴったりの多くの日本国民。こんな国は世の中から消えてもしょうがない。今すぐ北朝鮮から核爆弾飛んでこい。(11pm,19/Apr/2004 T.S.)

パレスチナでハマスのランティシ代表が殺害されたが、前回のヤシン師殺害同様、直前にシャロンとブッシュが会談していた。たぶんこんな感じ「殺していいかな〜」「いいとも〜」。
ようやく親自民マスコミでも日本政府とクバイシ師とは繋がりがなかったことをしょうがなく伝えている。解放直後、政府の努力が実ったとか、大金が使われたから3人に請求しろなど言っていたが、じつはまったく役立たず。主に米国をあてにしていて、米軍に強行突破も含めて打診したようだから危なかった。構造改革と同じで自画自賛しながら結果として仕事が出来ないところは「ヤルヤル詐欺師小泉」の真骨頂。「水面下でやっていたが言えないこともある」と小泉の国会答弁。いつまでたっても仕事や勉強で結果を出せない連中が小泉に共感しているだろう。(0:30pm,19/Apr/2004 T.S.)

3人が帰国したがやはり記者会見は行われなかった。疲れているとかでなく小泉政権に不利な発言をさせないため。4/15のこの日記にあるように「次は日本政府によって人質になる可能性がある」が真実となった。日本政府はまずは家族を脅してまるめこみ、本人達はマスコミなどから隔離して1人ずつにして圧力をかける。警察が尋問して怖がらせ、病院に入れたらクスリを飲ませて気違いに仕立て上げるかも知れない。イラクで人質になったときよりもずっと過酷な日々が待っている。北朝鮮やオウムがやったことと同じ手法で洗脳され人間らしさを失うだろう。国家とはそういうもので、権力についた者はそれを失いたくないから何でもする。3人は「小泉にひざまづく」と確約するまで人前には出してもらえない。すでに死んでしまったこの国のマスコミはそれを伝えないかも知れない。(11pm,18/Apr/2004 T.S.)
追伸)3人は東京着段階ですでにおかしいようだ。バクダットにいる間にクスリを盛られているかも知れない。

TVアンケートでは過半数が日本政府を支持し、3人を非難していて日本人の頭の悪さが明快。3人の渡航させるべきでなかったという意見も多かったが、これは変。政府は「イラクは戦場でないから憲法に違反せず、自衛隊を出しても問題なし」としている。だから政府は渡航禁止措置をとれない訳だ。したがって戦場ではないと言うのだから『イラク一周はとバスツアー』で数千人の日本人が行っても問題なし。小泉達がなぜ3人が生きて帰って欲しかったかというと「戦場ではない」という前提があきらかに崩れるから。3人の命が大切なのでなく自分の立場が大事だから。こんな簡単なことが分からんのが今の日本人。
自衛隊派遣の違憲問題に加えて、先日小泉の靖国参拝が違憲とされたが知らん顔。法律なんて守る気はない。つまり日本は民主主義でないばかりか法治国家でもないのである。小泉支持の過半数の人もきっと法律を守らない人達なんでしょうね。(11pm,17/Apr/2004 T.S.)

高遠さんのことを「親が金持ちだからボランティアなんてやってる」と非難する人がいたらしい。まさに日本的で、貧乏人のひがみそのものである。私はこいつを『貧乏人の風上にもおけない』と思う。(11am,17/Apr/2004 T.S.)

高遠さんの「イラク人を嫌いになれない」の第一声はその場にいたイラン人通訳も涙をながしていたが、これで、かつてイラクにおいて良かった日本人イメージが落ち込んでいたことを払拭しこれからも日本人は信用されていくだろう。世界も日本の若者の姿勢に共感している。一方日本の政治家とそれを支持する日本人はサイテー。あいかわらず小さな島国の村人は、志あるものや美しいものがあると嫉妬し足をひっぱり袋だたきにして自分たちとおなじ醜い生き物に仕立て上げようとする。(8am,17/Apr/2004 T.S.)

与党はいっせいに3人を非難する発言。明らかに計画的な連携である。公明のサイテー冬柴は「費用を請求してやる」と恫喝。その醜いお顔は地上げ屋や借金取りのやくざにぴったり。自民の七光りチンピラ中川はその3人の非難の発言のなかに「・・いちおう民主主義・・・」というフレーズがあった、つまり日本は民主主義のふりをしているが実際は偉い私たち政治家や官僚がしきっているのだから、平民は言うことを聞けという体質がありあり。なんと反対の意見をいったのは米国パウエル国務長官「日本人は3人を誇りに思うべき・・」という発言をTBSは伝えていた。米国は民主主義の国だが日本は違うという明快な答え。どうも日本では主にじじばばが与党の意見に賛成のようだ。ご老人はいまだに国粋主義がお好きなようです。あと100回原爆が落ちないと分からない連中ばなりで、こんな日本は沈没してもいいです。
(*一部改訂しました。バカボン中川>七光りチンピラ中川。うちのバカボン【猫】から、あんなアホな青二才に私の名前を付けないでくれとクレームが入りました。)
さて、3人解放の立て役者はもちろんクベイシ師だが、日本政府からはルートは繋がっていないようで、つまり大金使っていろいろ手を尽くしたが役立たずだったというのが日本政府。なのに何とか自分たちの手柄にしたいからメディアや家族を丸め込んで、なんとか3人が小泉に頭を下げる絵を作ろうとするだろう。(12pm,16/Apr/2004 T.S.)

解放後、高遠さんは「嫌なことはされたが、イラク人を嫌いになれない」と語り、イラクで活動を続けたいと語った。イラク聖職者協会のクベイシ師もそれを望んでいた。しかしこれを聞いた小泉は激怒。タカ派の閣僚もおなじ見解を表し「経費を請求しろ」などのおおぼけ。閣僚らは3人のために努力したと語ったが、じつは小泉政権存続のために3人が生きて帰ることが必要だった。帰ったら小泉のおかげて助かりましたと言わせたかったのである。昨日の日記に書いたように日本政府による3人の誘拐が始まるはず。昨夜すでに警察が3人に事情聴取をすると言っていた。とにかく早くマスコミを3人から遠ざけて隔離しようとするだろう。なんとか脅迫や洗脳してでも国家のシモベとして振る舞うよう強要するだろう。(5pm,16/Apr/2004 T.S.)

近所の寿司屋で飲んでいて、常連のおっさんが隣でいい調子だった。そのおっさんはたぶん神楽坂に家があり60から70歳くらいで独身。芸者に金をつぎ込んで家3軒分は使ったんだからねと、かつて母親にあきられていたらしい。そのおっさんが家3軒分金をつぎ込んだからではないが、家に帰ったら3人のイラクの人質が解放されていた。
日本政府はすぐにでも3人を日本に連れて行くだろうか。次は日本政府によって人質になる可能性がある。政府に不利な発言をさせないようにである。家族が脅されて意見が言えなくなったように、政府が3人と家族を脅していく可能性はある。日本の田舎ではよくある話だ。言うことを聴かないと村八分にするぞというスタイル。(11pm,15/Apr/2004 T.S.)

こんどは日本人ジャーナリスト2名が誘拐された。福田官房長官はあいかわらずのアホ面で行くのが悪いといわんばかりのコメント。イラク人にとってボランティアなどは返したいが3人が解放されたあとにファルージャ攻撃へのけん制として人質は欲しいところ。3人を解放してもまだ2人残るという考え方はあるだろう。今回誘拐されたうちの渡辺さんの記事は <http://www.jca.apc.org/gi-heisi/page017.htm> です。彼はもと自衛官。(1pm,15/Apr/2004 T.S.)

日本TVはまたやってくれた。この時間放映しているワイドショー系のニュースでイラク状況を伝えていたのだが、なんと女性アナウンサーはカーキのシャツに星条旗のおおきなネクタイ。これでは私はアメリカ軍を支持していると言っているのと同じ。たぶん局のプロデューサの指示なのだろう。日本TVで夜のニュースでは中立な報道が観られるが、朝や昼のワイドショー系のものでは米国や日本政府を擁護する発言や評論家の人選がみられる。日本TVのワイドショーは前からネオコン系だなと思っていたがあまりに露骨。(10:50am,15/Apr/2004 T.S.)

家族に対する脅し嫌がらせはひどいようだ。ドイツの記者は「家族は脅されている。まるで自由な国に住んでいないようだ。」と話していた。そう、日本はまだ最低の国のひとつなのだという事を確認して愚かな人を減らす努力しなければ。
ブッシュが久しぶりに会見。記者達にぼろくそに言われていたが、まだ自分がやっていることが「国益」になるとほざいていた。どこかで何度も聞いた。小泉もよく使いますね「国益」。つごうのいい訳の分からない言葉で本当は「私達益」の事なのだろうけど。
そして何と米国はイランに仲裁を頼んだという。笑っちゃう人は多いだろう。6月の政権委譲は何がなんでもでもやると言いっているが、ただ形だけのもので、やったやったと言い張るしかないだろう。
森元総理がロシアに行った。プーチンと乾杯していたが、シャンパングラスの真ん中をもっていた。たしか食通だというふれこみだったがとんでもない。かんたんなマナーも知らないし買春疑惑もあった恥ずべき総理のひとり。買春での逮捕歴を調べようとしたら警察が調査を拒否した。残念ながら日本の警察も恥ずべき組織のひとつ。
昨日の日記で「日本の報道は見られているのだから・・」と書いたが、なんと政府は取材をすべて拒否して質問には答えないと言い出した。大笑いです。デクノボウという言葉があまりにぴったり。(11pm,14/Apr/2004 T.S.)

さっそく、アルジャジーラの記者から「チェイニーと小泉がニコニコ握手した様子がでるのはまずいのではないか」という意見があったようだ。当然の話。日本の報道は逐次見られているのだ。分からなければアホ。少しぎこちない様子を演出してはじめて政治家といえる。
3人の家族の家に脅しの電話がたくさんあって、さらに苦しんでいる。心ない日本人は多いし、彼らが小泉や日本政府を支持しているという事実。日本の若い人たちは2極化しているのではないか。物事を単純にしか考えられない、すぐに洗脳され、横暴であるが小心、他人の痛みに鈍感なやや多数。またいっぽうは現在を危機的な状況なのではないかと危惧し、今の大人には任せられないので何とかしたい、皆で助け合いたいと悩むやや少数。そして2極の分岐は収入の多少や学歴の優劣にはよらないと思われる。たぶんそれをセンスと呼ぶのだと思う。良心とも言えるか。
夕食は近所の中華。先代のふつうの日本型中華店から若主人になってCAFE風の造りに。メニューも増えて料理も悪くないし廉価で紹興酒もちゃんとある。ただ、お客はこれまで同様勤労者が多いため、ランチセットなどで対応している。若い主人にはがんばって欲しいので時々伺いたいと思っている。しかし、客単価は低いだろうし我々のように何品も頼んで紹興酒を飲むタイプはすぐには育たないだろう。最近は特に食べ物屋が雑誌やメディアへの露出が多く、流行の店にわざわざ出かける人も少なくないのだろうが、地元の努力している店を育てることも出来なければ住人の資格がない。これもセンスの問題か。(12pm,13/Apr/2004 T.S.)

昨日の日記で懸念したようにイラク誘拐問題はながびいている。ファルージャでの停戦は延ばされたが、まもなく期限が来る。そんな中でチェイニーと小泉の握手する様子が報じられるのはあまり好ましくないだろう。日本のニュースは今やどこでも知られている。
さて、3人は誘拐グループまたは部族長などと話をしているだろうし、反米で同意見を持つはず。もし私なら、自分たちをすぐに解放せずに米国の動きを押さえるために利用したらと提案する。いちばん若い今井くんなど、そういった発言をする可能性があると思う。また、解放後に日本にもどることはしたくない。それぞれ事前の目的に従ってイラクで予定されていた仕事をしたらいいだろう。日本に帰れば、小泉が自分たちの手柄であるように利用しようとする筈だから。
さて、外務省の対策室。なんとここではアルジャジーラを見られるように回線を引いていなかった。何も情報がないなか、報道陣やら防衛庁からアルジャジーラの放送のことを聞いて初めて知るというおそまつさ。
米国では911以前のテロ情報についてライス補佐官の偽証の可能性が高い。最初、証言をいやがっていたからまず間違いないだろう。たいへん成績が優秀だったと就任時つたえられたライス女史だが、勉強ができるだけではしょうがないと数年前日記に書いたと思う。ブスだから嫌いなのではない。(2pm,13/Apr/2004 T.S.)

朝起きたらやはり人質は解放されていなかった。ファルージャがキーポイントになるのは間違いないようだ。停戦は少し延びたようだがファルージャの戦闘が終わるまで解放はないかも知れない。つまり終わりがない。また、3人の家族と政府とは今後対立していくだろう。3人も家族も日本政府のやりかたには反対であるし、小泉はじめ政府も彼らの発言を快く思っていないので、これをけん制することになるだろう。米軍+日本政府VS3人と家族+イラク人という構図が出来るはず。日本国内でも小泉支持者VS反戦派という色分けが進むと思う。
昨夜は外食チェーン店での夕食だったが、隣に若い男性の団体がもくもくと飯を食っていて暗い雰囲気。私と一緒に食事をしていた同居人は高校生の体育会だと思っていたとあとで言っていたが、じつは近くの自衛隊か機動隊であることは聞こえてくる内容であきらか。客商売をしていた私は自然に話が聞こえてしまうのだ。なかには30歳くらいの男がいる筈なのだが高校生と間違われるほど幼稚な風貌。入って最初に彼らが話していたのはイラクの誘拐のことで3人を非難していた。事実関係でなく顔が気に入らないとかであった。まるでチンピラのようだし、官僚でない彼らには明らかに鬱屈した感情がありそうで、そのはけ口は国に反対する者をやっつけるとか貧しい発想になるのだろう。この10年くらい、この手の幼稚な若い男性(男の子)は増えていて、彼らは高学歴で反戦を口にする奴らが大嫌い。「テロに屈するな」という連呼が簡単に刷り込まれるアホは増殖中。(9:30am,12/Apr/2004 T.S.)

フジTVではイラクの局面を様々に伝えているが、予想通り政府擁護の発言を混ぜている。それはフジの政治担当の和田。中東の専門家・大野氏がたんたんと分析するのに対して「日本の警察のテロ担当が水面かで動いていた(もちろん確認など取れない情報)」とか「小泉政権は事前に様々な事態を予測していて、ちゃんとマニュアル通りやっていてうまくいった」など、和田はなんとか日本政府が無能でないことを印象づけたいのだ。
人質解放は24時間以内と伝えたが、遅れる可能性は高い。3人は当初の誘拐犯から部族長などへわたっている可能性もある。この1週間ファルージャへ米軍が攻撃していて、今12時間の停戦中。米軍の攻撃の盾として3人をもう少し利用したい筈。日本はじめ世界で注目されているのだから3人をファルージャに置けば攻撃しにくい。(11pm,11/Apr/2004 T.S.)

夕方、日本TVでは日本人3人の解放は小泉が手を回したからだと勝手な解釈をして持ち上げていた。何かしら局への働きかけがあったのだろう。詳しい情報は闇のなかにして、我田引水のフィクション作りが始まるだろう。奥大使らの殺害が米軍の誤射であったことも政権が変わるまで隠し続けるだろう。最近の報道を見るとなんとNHKがいちばん左派ではないかと思うほど。民間放送はすでに権力と視聴率の奴隷でしかない。この3月末、これまでずっと視聴率トップであった日本TVが2位に転落。当然、視聴率の不正操作をしていたのが見つかって出来なくなったからと皆思うでしょう。(6:30pm,11/Apr/2004 T.S.)

3人を解放するとアルジャジーラが伝えている。自衛隊撤退を3日以内と短期間を設定した段階で、行動は予定されたものだったのかも知れない。小泉が何も出来ないままにイラク人によって解決されることは悪くないと考える。3人の家族がアルジャジーラに出演して彼らがイラクのために働いていたことを訴えたことも効いているかの知れない。血も涙もない小泉という構図が演出されたことで成果はあったと見るだろう。今後、解放時の事故が懸念される。米軍が誤射で3人を殺したらとんでもないことになる。もしかしたら、誘拐犯がわざと米国に誤射されやすい場所に解放する可能性もある。(10am,11/Apr/2004 T.S.)

昨日、イラクで日本人3人が誘拐されほとんどメディアを独占。それぞれのメディアの姿勢が分かれている。フジTVは「テロに屈するな」という意見の輩ばかりを使っている。以前にもまして御用メディア化が明らか。発覚後、小泉は閣僚と酒を飲んでいたらしい。酒席で「読売や産経でなく、朝日だった(記者が)から良かった」なんて笑っている顔がみえる。ラムズフェルドに「あんたは偉い」と言われて喜ぶはずかしさ。
取り扱われ方はいろいろだとしても、これだけ日本のメディアを独占すればすでに誘拐は成功したと言える。韓国人の牧師が解放されたことから、必ずしもすぐに殺害されると私は考えない。この映像がCD-Rで送られたり(つまりコンピュータを使っている)、誘拐犯がきれいなスニーカーをはいていたりすることから、短絡的に行動するのでなく十分に3人を利用するはず。もしすぐに殺害すれば、地元イラク人でなくアルカイダ関連であることが推測される。
実は、最初私は、日本人3人がイラク人と組んで小泉に打撃をあたえるために仕組んだ可能性を考えた。そうでないとしても、3人が誘拐犯とコミュニケーションを取る事が出来れば意気投合することは考えられる。その時、拡大された手法でメディアを利用して日本政府を攻撃することを考える筈。直後に私もいろいろ考えた。数十人でイラク入りし行方をくらまし。今回同様のビデオをイラク人バイトを使ってじゃんじゃん作り、あちこちのメディアに送りつけたりネットに載せたり。偽物の焼死体を作ってもいい。参院選の前日にやればいっぱつで自民惨敗かな。(10/Apr/2004 T.S.)

国立博物館では「空海と高野山」展が初日。今日はいい天気なのでオープンカーで上野までいって観てきた。桜も散りのこりがある。おばさんだらけではないかと思っていたら、意外と若い女性が多い。しかも美人が多かったような気がした。千年以上たっても若い女性にもてるのだから、当時、空海はさぞやもてもてだっただろう。少しでもあやかりたい。展示物でやはり傑出していたのは運慶の仏像。じつに精緻なものだしバランスも見事だ。快慶は大きめの仏像が多いが、これは現代のガンダムやアニメに通じる派手さがある。密教らしさから言えば快慶なのだろうが、運慶の造形には人間業とは思えない超越を感じる。 テコンドーの岡本選手は規則の曲解によってなんとかアテネに行くことになった。メディアの熱狂ぶりと岡本選手の泣き顔にはうんざりしていた。これだけ騒いだあとで「できちゃった結婚でアテネ行くの止めました」なんて言うことになったら、それはそれで面白いと思うのだけれど。まあないか。日本人のアホクサイ盛り上がりはバツ。
先日の年金一元化発言で国会はもめているが、争点がわけわからなくなったので選挙には悪くないと小泉は考えているだろう。そして今日は「議員年金の廃止がのぞましい」とも言い出した。当然これも選挙対策。選挙が終われば、本気でないのが見えてくるはず。
イラクではシーア派と米軍の対立が激化。たとえ穏便に自治がすすみ総選挙が行われても6割を占めるシーア派と米国の思惑とのずれが生じるのは戦前からわかっていた筈。たぶんこの事はこの日記にも数年前に書いた。とどまっている米軍は戦争が本業で統治はアマチュアなのだから兵隊もかわいそう。
中東のTVにNHKの連作、プロジェクトXを提供するらしいが、これはいいと思う。浪花節はイスラム教徒に受けると思う。貧相な外相や小泉が中東のTVで訳分からないことを話すよりずっといい。(6/Apr/2004 T.S.)

実にいい気候。スクーターを走らせ、満開の桜のある裏道を選びながらあちこち買い物。今日は入社式だろうから夜は花見ではないか。今日は最高の天気なのだが明日だったらかわいそうかも。でも雨に打たれても宴会で盛り上がってほしい。
同居人に金を借りての買い物は当然散財。大型書店のJ堂ではバタイユを2冊とソンタグを2冊に雑誌を数冊。1万2千円越えでコーヒーチケットをもらったので、早速テラスでお茶にする。スーザン・ソンタグの「良心の領界」NTT出版は若い人にぜひ呼んで欲しい。序文の「若い読者へのアドバイス…」には「人の生き方はその人の心の傾注がいかに形成されてきたか、また歪められてきたかのかの軌跡です。・・・新しい刺激を受けとめること、挑戦を受けることに一生懸命になってください。・・・動き回ってください。旅をすること・・・けっして旅することをやめないこと。・・・暴力を嫌悪すること。国家の虚飾と自己愛を嫌悪すること。・・・自国の政府のあらゆる主張にきわめて懐疑的であるべきです。・・・いつまでも生き生きとしてください。良心の領界を守ってください。」とある。911以降、大政翼賛となった米国で唯一批判の声をあげたソンタグを知らなければ無知蒙昧と言われてもしかたないのですよ。
書店の後は酒店。目当てのワインはなかったが、まだ飲んだことのないシェリーなどを購入。そしてオルバルのグラスを見つけて、こりゃ買わざるを得ないだろうとかごへ。ヴィネガーなどの食材も抱えてスクーターにもどり、グラスが割れないようにゆっくり走らせて帰途についた。(1/Apr/2004 T.S.)


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