2008年1-4月

■国道352は5月下旬開通(4/22)
いよいよ小白沢ヒュッテまでの国道352の開通予報がでました。5月下旬予定。これで5/31開業ができそうです。
<魚沼地域振興局地域整備部>

■国道252は4/24開通(4/21)
このところ暖かくに雪解けが進んでいましたが、除雪も順調だったようで国道252、大白川<>只見間が4/24、午前10時開通(冬期閉鎖解除)です。昨年と同じ日程となりました。
<魚沼地域振興局地域整備部>

■キッズアースファンド(4/18)
以前、世界の子供達の絵を使って、ワインラベルのレイアウトデザインをさせてもらった「キッズアースファンド」が20周年を迎えて記念イベントが行われています。
4/18-24で六本木ミッドタウン(アトリウム、コートヤード、芝生広場)で開催されていますので、お近くの方はご覧下さい。 <キッズアースファンド>

さまざまな企業が参加していて、子供達の絵を使った商品を買っていただけると、売り上げの一部が世界の子供達を援助する為の基金になります。小白沢ヒュッテでもそのワインは置いていて、常連さんはご存知ですよね。

■魚沼市の景観計画(4/16)
市のサイトに「魚沼市景観基本計画」が載っていました。 <魚沼市景観基本計画>

少し前の日記で「風景からの町づくり」について書いていたのでタイムリーな話題だったのですね。魚沼市のマスタープランとも関連しているようです。
基本計画なのでいまのところ具体的な事柄は出て来ていなくて、ざっと探すと『対象になる建造物の面積』とか『建物の彩度を10以下にする』くらいですね。最終的にはどこで「良好な景観」を判断するかがネックになってくる。議論をすすめていく段取りもかなり重要でしょう。魚沼市に限らず日本人は議論して合意を形成する作業がいちばん苦手。

あと自治体でこの手の施策を進める際に中心になるのは「建築、土木」関係者なのです。弟が大学の先生をしているのですが、その大学がある地域でも同じで「社会学系」はおよびでないらしい。実績のある先生が揃っていたとしてもです。もちろん縄張りや利権もからんでいるでしょう。生活や文化にかかわることなのに最後は「構造物」を作っておしまいという結論にならないことを祈ります。

p.s.ちなみに私は「建築土木系」に近い出身です。(笑)

■奥只見情報と三椿さんち(4/10)

いよいよヒュッテ開業を考え始める時期になりました。昨日は暖かかったのですが、今日は小雨で少し寒いくらい。

午前中に銀山平へ行って来たのですが、さすがに小雪の昨年に比べれば雪はあります。しかもせっかく晴天が続いた後に雪がけっこう積もったとのことです。里ではたいしたことなかったのに、ここでは5-60cmも積もったそうです。

そして今日は「白銀の湯」のオープンでした。じつは今年の管理人さんはシルバーライン入り口近くにあった「囲炉裏じねん」さんご夫妻。ということは里のほうのお店は今年休業ということなのです。ちょっと残念ですね。でも「白銀の湯」に行けばご夫妻に会えますよ。

午後は十日町市池谷地区の「三椿」さんのオープニングに行きました。 <三椿さんのブログ>
なんと五軒の高齢者しか住んでいなかった地域に名古屋から渡り住んだ若い「三椿」さん。ここに住みたいという強い気持ちで今日のお店のオープンとなりました。棚田やブナ林のなかにある素敵なスポットです。今日は地元の方々とあちこちから来た若者などで一杯。賑やかで色々な出会いもありました。

■チベットでも日本でもひどい(4/1)
小白沢ヒュッテのあたりを「日本のチベット」とは呼んでくれないだろうが、「桃源郷」ではあると勝手に思っている。キャンプ場にシーツでも張って、新月の夜に映画上映会でもしたら楽しいだろうと思っていた。

さて一般のニュースににもなっているが、ドキュメンタリー映画「靖国」が、右翼の妨害を恐れた東京・大阪の映画館全館で上映中止となった。

これをしかけたのが、稲田朋美という小泉チルドレンの右翼議員。全館が上映中止になって問題視されてくると、しらじらと「私は知らない」という風なコメントを出した。この議員も映画館もサイテーである。
関連ブログ記事:<http://sensouhantai.blog25.fc2.com/…> <http://caprice.blog63.fc2.com/…> <http://www.amakiblog.com/…> <http://mewrun7.exblog.jp/…>

チベット問題では中国軍が僧侶に変装する映像なども出て来ているし、まったく先が読めない。 <http://buddhism.kalachakranet.org/chinese-orchestrating-riots-tibet.htm > 天安門のときに情報を封鎖出来たと考えて今回もだいじょうぶだと思った中国政府はちょっと甘い。しかし、他国に比べて日本政府がいちばん対応が悪くまったく避難する声明もコメントもない。

まあ中国を非難しても、日本でも志布志事件やいくつもの白バイ事故捏造、佐藤氏や植草氏などの国策捏造捜査裁判とつづいてこの『稲田事件』、じつは日本の言論の自由は中国と大差ないとも言える。今回のチベットでの捏造が中国政府トップの指示だったか現場の浅知恵だったかはまだ不明。オリンピックを目前にして落としどころが難しい。

小白沢ヒュッテでは酔っぱらって戯言いってもバカボンのおまわりさんに逮捕されないのでご安心を。

■「ゑびすや」ファンクラブ(3/23)
丸山スキー場は開いたが、鷹ノ巣方面開通はまだまだ先です。春の気配も感じられる大湯に、東京の友人達を連れて「ホルモンツアー」しました。

昨年秋、オランさんのライブの際に地元のホルモン焼店「ゑびすや」さんに寄って都会の皆さんが大感激。肉は旨いし、昭和そのままの店内も雰囲気たっぷりだったから。そして再度のツアーを頼まれていたのですが、なんとゑびすやさんは1−2月休み。で、3月に入ってのツアーとなりました。

以下、参加した「やがやが」さんのブログから…『 「すごく美味しいです。素晴らしいです。今回は、これを食べるためだけに、東京から来たんですよ!」と熱く語っても、「あらそう」と、なんてことない対応。しかも 「もうやめようと思ってるのよねー」 だなんて!』
<やがやがさんの酒ぶろーぐ1> <やがやがさんの酒ぶろーぐ2>
mixiにも『「ゑびすや」ファンクラブ』つくりました。

■英紙が「民主党は正しい」財務省OBを批判(3/21)
フィナンシャル・タイムズは「求む。日銀総裁」と題する社説を掲載、「民主党が、影響力が強い財務省に近い候補者に反対したのは正しい」と指摘した。そのうえで、総裁となるべきは、「エコノミストとして確固とした信任を得ている外部の人材」とした。

…「(両氏は)東大卒、財務省(旧大蔵省)キャリアであり、福田康夫首相の選択は官僚を選ぶ伝統に沿ったもの」と皮肉った。そのうえで、「半ば公式に、財務省OBが中央銀行に天下るのは、金融政策の独立性を低下させる」と批判した。… <日銀総裁人事:英紙が「民主党は正しい」財務省OBを批判 - 毎日jp(毎日新聞)>

自民公明は4月になってから「衆院優位」の法律を新たに作って無理矢理「武藤総裁」を誕生させる可能性がある。なんと「武藤総裁」は5年前に小泉がすでに決定していた人事だと言うのだから。 <5年前に決められていた武藤日銀総裁人事/天木直人のブログ>


■ぱったり日銀話題なし(3/20)
昨日まで日銀総裁が空白になると大騒ぎしていたマスメディアが、空白になったとたんまったくニュース無し。なんだこりゃ。『空白』になった日に株価は上昇してつっこむネタもなかった。だいたい副総裁になった白川氏を暫定で代行を務めてもらえばいいだけ。

それにしても財務省は『最高の天下り先』確保に執念。まだ諦めていないと思う。昨日、突如福田が「道路財源すべての一般財源化検討」を言い出したのも関係あるか?『一般財源化』というのはつまりお財布が「国交省」から「財務省」に移ることでもある。『日銀総裁ポスト』をくれないなら『道路財源』をすべて俺たちに渡せということではないか。メデァイに次々出て来る細かい「道路財源の変な使われ方」情報リークは財務省が流していると私は思っている。単なるヤクザ(財務省と国交省)の縄張り争いかも知れぬ。以前、小泉+財務省+マスメディアというヤクザ連合があったことを知るべき。

『一般財源化』しても財務省のなわばりに移るだけなら無意味。地方に財源を渡さなければいけない。

■いちもくがま(3/18)
先日、長岡に映画と写真を見にいったときに寄った「いちもくがま」。伺うのは2度目ですが、ついつい話し込んでしまいますね。器を山小屋でも使おうかと思っていて、まずは幾つか購入してみました。

東京に持って来たので、ちいさな鉢には煮浸しを入れ、山でコーヒーにどうかと思っているものにはお茶を注ぎました。ヒュッテではけっこう節約して来ました。家具は自作ですし、器もかっぱ橋で格安のものだけ仕入れていた。ようやく少しいいものを使いたいとは思っていますが、旅館ではないし器に凝るほどではない。あの自然の風景にさりげなく合うものでいい。
(後日、コーヒーを入れて飲んだら、普段のカップより美味しく感じた。セレクト正解ですね。)

■午腸茂雄にあう(3/15)
午前中は、新潟近代美術館(長岡市)で上映される溝口の『近松物語』を観る為に車をとばす。講堂に入るとがらがら。しかも年配の方々が十数人いるだけ。 こんないい映画を実にもったいない。終映後、アンケートを書いた。「ロベール・ブレッソンをお願いしたい…」それよりも「もっと多くの方々に観て欲しい」という方が今回は重要ですね。

その後、企画展『新潟の写真家』と常設展を見る。明治から現代まで幅広い展示。そのなかで「午腸茂雄」氏の写真に久々に遇う。亡くなる前の写真は見た事があったが1970年代のオリジナルプリントは初めて。私が学生時代にリアルタイムで写真誌に掲載されていたものだった。切ない程ストレートに被写体にアプローチする写真家の視線と全ての創造物(生き物)が同等に生き、同等に存在することを表す被写体達の眼差し。

■出前講座(3/14)
夕方18:30からの「山の暮らし再生機構」の第2回出前講座(魚沼市)に参加。はるばる海士(あま)町から3人の講師を御呼びしていました。プレゼンテーションも慣れているようですし、具体的な実例で分かり易いものでした。
あえて合併を選ばず、全て顔見知りという小さな町でのさまざまなアプローチと成功例は合併で大きくなった魚沼市には少しつらい凡例か。なにしろIターンが百数十名という実績が多くの自治体等から講演のお呼びがかかっている理由と思います。Iターンにことごとく失敗してきた町と村の合併した市であれば驚愕の成果でしょう。

質疑応答で「私のように都会と田舎を半々に生活する者はどうか」と聞くと「そんな人間は必要ない」という御回答でした。地域コミュニティーに埋もれて生きる覚悟をもった人達に来て欲しいという、「島」という環境も感じさせるものでした。
じつは地域おこしという前に「コミュニティー」のスタイルや個人のスタンスの共通認識が重要になってくる。私は「暑苦しい日本人」にはなれないし、そのあたりが「魚沼原住民」に嫌われる所以であろうか。

■第1回尾瀬檜枝岐ヒルクライム(3/12)
5/25(日)あのR352、金泉橋>御池も使ったヒルクライムがおこなわれます。すでにヒュッテの常連さんAさんも参加予定です。 ただし、新潟側道路はまだ開通前、というか開通前を利用してのイベントですね。
普通は前日に檜枝岐の宿をご利用になられるのでしょういが、 それだと早朝に出発して金泉橋まで移動しなければならない。これでは大変でしょう。Aさんには前日ヒュッテをご利用いただくようお話ししました。 まだ確実に準備中ではありますが、お部屋ご用意いたします。
<尾瀬イベント [尾瀬関連イベント]その他>


■丸山スキー場は3/20オープン(3/10)
スキーやボードをやる方はすでにご存知でしょうが、「奥只見丸山スキー場」が3/20オープン。奥只見がいよいよスキーシーズンになり、里は春にむかって季節が進むかんじです。


■鷹ノ巣総会、ほか(3/9)
今日は鷹ノ巣地区の総会。冬は皆里に降りているので下での集まり。会場の温泉宿に入ったら尾瀬保護財団のAさんにばったり。そう言えば今日他の場所であるシンポジウムで講演とのことでした。総会後、食事と軽くお酒。山の話を聞くと積雪は平年並みらしいとのこと。と言っても銀山平で4m50cmくらいあるらしい。

会場だった温泉宿を出てバスで送ってもらい、尾瀬なんたらのシンポジウムへ。第1部の講演には間に合わず後半のパネルディスカッションを最後席で見る。

終了後Aさんとお話をした。昨年たくさん熊に会ったのだが、なんと交尾中を目撃、写真が撮れなかったのが残念とのことでした。講演のため前夜泊だったのだが、ずっと酒宴でほとんど寝ていないという。今日もなにか宴があるらしい。こりゃ主催者達は酒が飲みたくてシンポジウムをやたらしかけているとしか思えない。

以前、弟が(大学助教授時代)地元の町史の編纂をたのまれ、打ち合わせでこちらに来るたびに連夜の接待酒宴で終日飲まされ続け辟易しとたいう。酒漬けの田舎体質は変わっていないようだ。これでは仕事にならない。

■どぶろく特区(3/6)
魚沼市関連情報です。2/1に魚沼市全区域が『どぶろく特区』になりましたね。もともと合併前に入広瀬村がそうだったのです。
<どぶろく特区 魚沼市全域認定>

あと、新着情報の2/29に「認定された地域再生計画」という項目があって期待をもってクリックしましたが、企画課が手薄なのだろうけれどなかなか寒い。 平成15年の小泉の時に内閣府主導で始まったのが尻すぼみ。振り回された役場職員もかわいそう。
<認定された地域再生計画>

先日久々にTVに小泉が出て来ていたが、また騙される国民は多いでしょうね。ネットを使えない人はどうしようもないが、まあこのサイトでも見て下さい。
<構造改革、不良債権処理が終わって、景気は回復したか(小野盛司)>


■山の暮らし再生機構 - 中山間地の魅力の創出(3/6)
<魚沼市 >のサイトにあった情報。 <山の暮らし再生機構 > の出前講座が3/14に魚沼市(広神)であり、今日参加申し込みをしました。<山の暮らし再生機構 >は10年限定という組織で長岡市に本部がある。長岡に合併した山古志を中心に活動するのだろうか、そうそうたるメンバーが理事や顧問を務めている。講座に参加して、今後も見守って行きたいし参加出来るところがあればそうしたい。

さて3/3、おなじ魚沼市のサイトに並んであった2つの情報。 <魚沼市農村環境計画(素案)><魚沼市森林整備計画(素案)>
なぜか前者はリンクが今も残っているのに、後者はすぐにリンクが消えた。こんなとき私は臭いと思ってしまう癖があるのです。(後者も上記アドレスにいまのところデータ残っています) 今日、農林課に電話すると担当者がいないし、古くなったのでリンクが消されたのでしょう(?)というご返答でした。内容のpdfは3/3にざっとチェックしていた。
まず地域区分で
(1)「水土保全林」、水源かん養機能を重視し…、樹木のおう盛な成長や下層植生の発達を確保する。
(2)「森林と人との共生林」、…保健文化機能も重視し、保護及び適切な利用の組み合わせに留意する、人の利用を前提とした林。
(3)「資源の循環利用林」、木材等生産機能など施業の集団化や機械化を通じた効率的な整備を推進すること、つまり造林が主体。
さて湯之谷で
(1)には水頭地区、銀山地区、鷹ノ巣地区
(2)には大湯地区、蛇子沢地区、中ノ岐地区、銀山平地区(3)はなし

住民も結構居て旅館業も数軒ある鷹ノ巣が(1)で林道があるだけで一般者通行止めの中ノ岐が(2)だったことに驚いた。「造林もしているから」というのが区長への返答だったと聞く。鷹ノ巣には数十年間造林をしている部分もあるのですがね。(1)のほうが自然は守られるし、今後どうするかは別の問題とします。中ノ岐にはこれまで膨大な予算がついて来たと言われている。鷹ノ巣には毎年トイレ用にペーパーを一袋くれるだけです(笑)。『森林整備』の計画書というより『予算を継続させる』ためのすりあわせととられないだろか。道路特定財源に限らず、利権や予算確保だけのための仕組みは日本中にある。田舎で「これ変ですよね?」と言うことは簡単ではない。

■風景からの町づくり:補遺(3/3)
2/28のmixi日記の書き込みに答えていたのですが、けっこう重要だろうと思ってコピーして記述を追加しました。

NHKラジオのテキスト「風景からの町づくり」は簡潔にまとめられたものであると思い、先日取り上げました。泉田新潟県知事がたちあげた「尾瀬ルート活性化」がヒュッテも含まれる魚沼地域で動き始め大湯では地元の方々がワークショップを続けています。

しかし日本中にあまたある「地域おこし」や「町づくり」がたんなる予算消化に終わったケースは少なくないと思います。

この本のスタンスといえば、やはり都市計画者の視線であることであります。 例えば、繁華街の混沌とした看板などの叛乱は当然計画者の眼では「悪」であります。数十年前の中村先生でもそう話したでしょう。しかし今は「一種芸術的観点」では魅力あるものとして認めざるを得ないとしながら「秩序」を必要しているといういい方に変わって来ていると言えます。

「猥雑、猥褻」であるか「魅力」であるかは個人的、文化的側面によるので役人や学者が簡単に判断できるものではないという事は昔から危惧され、しかも現在もつづく課題です。数十年前の私の卒論は今思えばたまたまそのあたりを指摘していたように思います。

たとえば大湯の魅力は多面的であるべきです。一般的な都市計画のように「引き算」のデザインをされたものは要求されていないと考えます。簡単に答えを出さないという「度量」も必要です。そして小白沢ヒュッテのある鷹ノ巣地区もやはり長期の地域づくりの視点が必要とされています。しかし安易な「自然保護」だけでは決して実りあるものにはならない。「捕鯨反対運度」に含まれる『欺瞞』は日本人であれば気づき易いものです。人の住む自然ではどんなバランスが豊かさを生むのかということでしょう。

■風景からの町づくり(2/28)
本屋でふっと見つけたNHKのテキスト。中村良夫先生の『風景からの町づくり』はNHKラジオ第2放送「こころをよむ」のもの。景観工学の第一人者であり、私が大学在学中に教授をされていた先生です。

学生当時、その方面に進みながらも建築や都市計画に懐疑的な想いもうまれていて、就職意欲のないまま、たまたま助手の方の知り合いがいらしたインダストリアルデザイン会社に就職していた。私は中村先生の研究室ではなかったが、真面目で優しいお人柄であったと記憶する。

このテキストは町づくり、地域おこしなどをすすめる方々には読んで欲しい。自治体や地域が「地域おこし」というと、まず成功したという温泉場などの視察(保養?)に行くのだが、その前に最低限の素養(教養?)が必要でそれを補ってくれるでしょう。

若い頃に建築は50才を過ぎてから、という気持ちがあったがすでにその齢となって今何をなすべきかという気持ちは巡る。このテキストには私が学生時代に出会ったロラン・バルトの日本論があり、最近身近になったモリスやラスキンの考え方が「町づくり」のベースに必要である事が語られている。書中の「この国の近代化はまだ終わっていない…」という先生の見解にも共感する。「教養」なき「町づくり」「国づくり」に替わって『生活文化』の創造こそがベースになるという事は賛同を得る筈。

■虹の谷、ひと葉、ティートリー、古布工房(2/25)
土曜は全国的に嵐でしたね。日曜の大湯、 <虹の谷> でのレインボウマーケットはさすがに前回よりかなり客足はおちました。まああの天候ではしょうがない。

夕方から「えん」さんのライブありました。なかなかいいです。品田さんのギターは病み上がりとは思えない。ひと葉さんの旦那さんのボーカル・ブルースハープもグッド。今後の活動にも期待です。 虹の谷の理恵さんが <youtube> にアップしてくれました。
<ひと葉さんのブログ> の写真も雰囲気良くでています。 私は演奏を聴く前に吉田屋さんの風呂に入っており、まったり演奏を楽しませていただきました。

今日は午前中に <ティートリー> さんに伺って頭のマッサージをしてもらった。 その後、五十沢温泉旧館で風呂に入り、インドから帰られたばかりの <古布工房> さんに伺い、雪もあがったので三国峠越えで帰ってきました。

■ネグリ、チャットモ、くるり(1/31)

(新潟から東京にもどりました)
今日は来週のワイン会のためにセレクションに出掛ける。一時暖かかったが今日は少し寒さが戻りました。スクーターで平河町へ向かう。昼間の新宿通はなんだか車がまばらで、こりゃ不況間違いなしと思わせる。

インヴィーノ・ヴェリタスで6本のワインをセレクトし小出に配送指定。一度若松町へ戻り、徒歩で高田馬場へ。書店で「ネグリ」の新著を購入しCD屋へ移って「チャットモンチー」の新譜を選び、こちらも気にかけていた「くるり」を手に入れる。

ネグリの書名は『さらば、近代民主主義/政治概念のポスト近代革命』である。しかしかつてポストモダン論議の時にわかったように日本の近代を西洋のものと同列で議論することには無理がある。田舎に行けば、古代・中世・近代が混在となったものが日本であると実感するだろうし、逆にそれが強みになるような改革が必要なのでしょう。(*小泉によって『改革=インチキ』という概念が出来てしまったことは大きなハンデ)。


■モリスの日。(1/22)
別にウィリアム・モリスの誕生日ではないが、今日はモリスの日。

コーヒー豆がなくなったので渋谷の「ウィリアム・モリス」へ。移動のスクーターはかなり寒いですね。ヒュッテのもここの豆です。Cafeの名称が「ウィリアム・モリス」であるから資料があるだろうという目的もあった。さすがに古い展覧会のカタログまでしっかりありました。

19世紀末の「アーツ・アンド・クラフツ運動」が実家のある田舎で新しい動きを作るのに参考になると思うことを話すと、店主も納得していました。地方で単なる客寄せイヴェントをいくらやっても意味がないとずっと考えていましたから。豆をもってまたスクーターで青山通りを戻りつつ、そうだあの古本屋にあるかもと思いついた。

スクーターを駐車場に入れて、早稲田の五十嵐書店まで歩く。先日シオランを買ったところ。なんだが今日は客が多く、ひげもじゃの外人さんが「ネットで調べました」とつたない日本語で何か和書を問い合わせ中。さてモリスありました。何冊かあったが今日は1986年刊『ウィリアム・モリス研究』小野二郎著作集(1)を購入。小野氏はなんと「晶文社」も立ち上げた英文学者である。1982年急逝。

『アーツ・アンド・クラフツ運動』についてはこの記述が分かり易いです。
『ブラックウェル館/英国アーツ&クラフツ運動』
「…急激な機械化や資本主義の浸透に対する危機感や反感が生まれ…」という件は市場原理主義が暴れ回り環境問題も重要視される現在にも通用すると思われます。

■快走。(1/15)

月曜の上り渋滞を避けて上京。うって変わった好天です。こんな冬の晴れ間はめったにないでしょう。

こんな時に幌を開けずに走られましょうか。マフラーをしっかり巻いて膝掛けをし出発。R291を六日町方面へ。五十沢温泉で暖まり、蕎麦を食ってから 『CLINK』 さんへ向かう。 「ひと葉」さんのブログ で紹介されていて帰途に寄るにはちょうどいい。実にセンスのいいお店です。六日町の駅の反対側になにがあるか知らなかった。

そのまま三国峠もオープンで走って行こうと思っていたのだが、連日の疲れからか背中が痛く断念して関越に乗る。もちろん渋滞もなくあっさりと新宿着。

■熊汁。(1/14)
レストラン「寿寿」さんの新年会にご一緒させていただきました(会場リスボン)。皆さんよく歌われ賑やかでした。その食卓に『熊汁』。寿寿のマスターがわざわざ仕入れて作ってくれたけんちん汁仕立て。一度アクを抜いてあるので、よく言われる「匂い」はなく美味しくいただきました。その熊肉の効用でもないでしょうが、宴はすごい勢いで続いていく様子で、私は日付が変わる頃先においとましました。

■北へ南へ。(1/13)
伯父の葬儀が東京であり、認知症の親父を出席させるためまず実家にもどり、葬儀当日早朝に車で新潟と東京を往復。下り車線はスキー客でとんでもない渋滞でした。
数分置きにトイレにいってしまう親父を母親にまかせて弟夫妻と式に出る。11時からの葬儀と告別式をなんとか終え、後は弟に任せてそのまま両親を乗せてまた関越を激走して実家にもどりました。

前夜のお通夜は弟だけ出席したもらったが、千人を超える程の参列だったらしい。天皇陛下皇后陛下からの「お花」が中心に飾られ、式が終わったあともラッピングされていました。天皇陛下からお花がくるような親戚の葬儀はこれが最初で最後でしょう。

■ヒュッテ蔵書。(1/9)
新年さいしょの大型書店行き。InDesign関係のガイドブックも買ったが、いつものように哲学棚でうろうろ。左はブランショの『書物の不在』。表紙だけでなく内のページも真っ赤。少し読んだ後目をそらすと世界が緑色になる。100ページにも満たないが¥2500、まあ初版わずか800部でコレクションのようなもの。誰かが買わないと次がだせないしね。

そしてアーツ・アンド・クラフツ関連の書籍をさがしていて見つけたのが羽生清『デザインと文化そして物語』。1997年刊でちょっと前のものだが大学での講義がベースになった本のよう。ウィリアム・モリスから源氏物語、近松まで英国近代と日本の古典文化が並んでいて、このあたりの知識がうすい私にはいい入門書。
最近、小白沢ヒュッテだけでなく魚沼全体のことを考えることもあって、モリスやアーツ・アンド・クラフツ周辺の事柄がヒントになるのではないかと思っていた。じつはヒュッテで出しているコーヒー、豆を仕入れている渋谷のCafeギャラリーの名称が「ウィリアム・モリス」。ときどき個展の絵を買っていてヒュッテに飾ったりしています。

■アイコン追加。(1/8)
前から追加しようと思っていたアドレスのところのアイコン。作りましたよ。やっつけなので、また暇な時に精度あげます。まずはサイトを「再読み込み」して表示してみて下さい。

■シルバーラインも閉鎖。(1/7)
奥只見丸山スキー場も昨日で前期の営業を終了し、今日1/7からシルバーライン(トンネル)も冬期閉鎖されました。これで奥只見方面は完全に人跡未踏状態。熊達もぐっすり眠れます。

■あけましておめでとうございます。(1/2)
年末からの降雪で雪国の正月らしい景色になりました。東京からもどるとさすがに冷えます。写真は実家の茶室の床の間。となりの狭い茶室で寝ていましたが息がいつも白い。

例年のように年賀状はまだ作っていません。東京にもどってからの初仕事。いつもお待たせします。


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